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[09コ-ポ-61]大学スポーツ選手のコミュニケーション能力と種目特性・性・役職経験・競技レベルとの関連
*Hidetoshi Ito1, Osamu Aoyagi, Hideaki Sakaguchi2 (1. Kyushu University of Medical Science, 2. Japan University of Economic)
【緒言】
スポーツを行う時,チーム種目ではメンバーと戦術を共有し,協力する必要があり,キャプテンなどチーム内での役割を果たすためにも部員とのコミュニケーションは重要である.また,よいコミュニケーションは個人やチームの士気を高め,結果として好成績を生むことが考えられる.しかし,その様相には性差も考えられる.そこで,本研究は大学スポーツ選手のコミュニケーション能力と種目特性,性,役職経験,競技レベルとの関連について検討する.
【方法】
F県内の大学で定期的にスポーツを行う139名を対象に,自身のコミュニケーション能力に関するアンケートを実施した.評価項目は「聴く力」「観察する力」「感じる力」「質問する力」「伝える力」の5領域で,各5項目ずつ計25項目について「そう思う」から「そう思わない」までを5段階に評価してもらった.あわせて種目特性,性,役職経験,競技レベルについても調査し,両社の関連を相関比により分析した.
【結果】
「性」では「聴く力」で1項目,「観察する力」で3項目,「感じる力」で2項目に有意差が見られ,いずれも女子の方が男子よりもコミュニケーション能力が高かった.「役職経験」では「聴く力」で1項目,「観察する力」で1項目,「感じる力」で3項目,「質問する力」で1項目,「伝える力」で1項目と,広範囲な下位領域で有意差が見られ,いずれも役職経験者が高いコミュニケーション能力を示した.また,「競技レベル」では「聴く力」で1項目,「感じる力」で1項目に有意差が見られ,競技レベルの高い者の方が高いコミュニケーション能力を示した.しかし,個人競技か集団競技かを区別した「種目特性」では,有意な違いはどの項目にも見られなかった.つまり,役職経験者は多様なコミュニケーション能力を有し,女子や競技水準の高い者は特定の領域で高いコミュニケーション能力を有していた.
スポーツを行う時,チーム種目ではメンバーと戦術を共有し,協力する必要があり,キャプテンなどチーム内での役割を果たすためにも部員とのコミュニケーションは重要である.また,よいコミュニケーションは個人やチームの士気を高め,結果として好成績を生むことが考えられる.しかし,その様相には性差も考えられる.そこで,本研究は大学スポーツ選手のコミュニケーション能力と種目特性,性,役職経験,競技レベルとの関連について検討する.
【方法】
F県内の大学で定期的にスポーツを行う139名を対象に,自身のコミュニケーション能力に関するアンケートを実施した.評価項目は「聴く力」「観察する力」「感じる力」「質問する力」「伝える力」の5領域で,各5項目ずつ計25項目について「そう思う」から「そう思わない」までを5段階に評価してもらった.あわせて種目特性,性,役職経験,競技レベルについても調査し,両社の関連を相関比により分析した.
【結果】
「性」では「聴く力」で1項目,「観察する力」で3項目,「感じる力」で2項目に有意差が見られ,いずれも女子の方が男子よりもコミュニケーション能力が高かった.「役職経験」では「聴く力」で1項目,「観察する力」で1項目,「感じる力」で3項目,「質問する力」で1項目,「伝える力」で1項目と,広範囲な下位領域で有意差が見られ,いずれも役職経験者が高いコミュニケーション能力を示した.また,「競技レベル」では「聴く力」で1項目,「感じる力」で1項目に有意差が見られ,競技レベルの高い者の方が高いコミュニケーション能力を示した.しかし,個人競技か集団競技かを区別した「種目特性」では,有意な違いはどの項目にも見られなかった.つまり,役職経験者は多様なコミュニケーション能力を有し,女子や競技水準の高い者は特定の領域で高いコミュニケーション能力を有していた.
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