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[13ア-ポ-02]健口体操指導者による指導活動の心理的変化について熟練指導者による体操教室指導に着目して

*Momoe Shimazaki Shimazaki1 (1. Tokai Univ.)
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超高齢化社会を迎えたわが国において人々の加齢に伴う筋力低下や咀嚼・嚥下機能の低下を未然に防ぐことは、高齢者の健康寿命の延伸や介護予防の推進に直結する問題である。そのため、近年では高齢者の全身的な健康維持をねらいとした体操教室が市町村行政をはじめ、医療・介護福祉施設等で実施されている。しかしながら、口腔機能向上を含む専門的かつ実践的トレーニングプログラムを指導できる指導者は多くない。今後、さらに健口体操教室を普及させていくためには、担い手を育成することが必要である。そこで、健口体操教室の指導活動を継続して10年以上実施している60代から70代の熟練指導者5名を対象として、健口体操の指導における指導活動の心理的効果の関係性について着目し、検討することを目的とした。本研究では、対象とする熟練指導者に対して健口体操の指導活動による心理的変化を把握するために、実際の健口体操教室の指導前と指導後に気分の変化がどのように得られたか感情プロフィール検査(POMS)を用いて測定し、評価した。本研究結果から、健口体操教室の指導前・後の気分の変化については「緊張・不安」や「活気・活力」、「友好」等の項目が変化し、指導者たちにおいてポジティブな気分変化がみられた。健口体操教室を実施している指導者らにとっても、他者の健康づくりに寄与するだけでなく、指導者自身の心理的変化に影響を与えていることが示唆された。今後も、さらなる指導者の普及や増員に向けて考察を継続していきたいと考えている。

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