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[13ア-ポ-05]健常者のボッチャのエイミング能力と距離の調整方略の検討
*Shogo Miyazaki1, Shunsuke Kimura1, Yuki Warashina1 (1. Shizuoka Sangyo Univ.)
本研究はパラスポーツであるボッチャにおける健常者のターゲットへのエイミング能力について検討することを目的とした。被験者はボッチャの経験がない健常男性20名であった。被験者は椅子の座位姿勢からボールを投球した。その際、ターゲットを3mと6mを設定して、各距離条件で5回投球した。投げられたボールの停止位置をその投球の距離として、距離の平均値および標準偏差と、ターゲットとなる各距離に対する絶対誤差と恒常誤差を算出した。また、各距離条件で5回の投球の距離の変化を検討した。その結果、各距離条件における投球回数ごとの距離の平均値は両距離条件で変化はなかった。誤差については、3mの距離条件では、絶対誤差は0.31±0.13mで恒常誤差は0.03±0.10mであり、6mの条件では絶対誤差は0.67±0.18mで恒常誤差は-0.08±0.28mであった。ターゲットとなる距離が遠くなると、絶対誤差は増大したが恒常誤差は変わらなかった。各被験者の5回の投球回数において、前の投球の距離がターゲットより短かった場合は次の投球の距離は増大して、一方前の投球の距離がターゲットより長かった場合は次の投球の距離は減少していた。つまり、前投球の結果が次の投球の結果に影響を与えていることになる。これは、運動学習における外在的フィードバックが行われ、KR(Knowledge of Result)から、次の運動(出力)の調整を行っていると考えられた。この調整の要因としては、リリース時のボールの速度ベクトルとボールの高さが考えられるため、これらの要因に対する各被験者のターゲットへのエイミング能力と距離の調整方略について検討する。
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