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[11教-ポ-01]ティームティーチングの活用によるカーリング授業展開カーリング競技経験者の教員を活用した単元構成

*Shunsuke Takumi1, Seiya Mizushima2 (1. Ikueikan Univ., 2. Asahikawa Junior High School Attached to Hokkaido University of Education)
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我が国では、現行の学習指導要領において「主体的、対話的で深い学び」の重要性が謳われている。このような状況を鑑み、筆者らは2021年以降、北海道稚内市において「通年型カーリング場」のオープンを契機として、市内各学校で段階的に導入が始まった「カーリング授業」に注目してきた。稚内市のような地方都市では、カーリング競技者、「コーチ」資格の保有者らの多くが、昼間は本業に従事している。そのためカーリング授業指導のマンパワーが慢性的に不足しており、カーリング未経験である保健体育科教員が授業を担当することも少なくない。
 そこで、本稿における問いは、「カーリング授業を実施する際、『カーリング指導が未経験である学校の先生』は、どのように授業を展開すれば良いのだろうか」というものである。本稿ではカーリング授業の新たな実践の1つとして、A中学校のZ先生(カーリング競技経験者)を活用した「ティームティーチングによるカーリング授業」に注目し、生徒へのアンケート調査や、Z先生、保健体育科のX先生へのインタビュー調査を試みた。本稿の目的は、カーリング競技経験者による授業のメリットや今後の課題などを総括し、カーリング授業における「主体的、対話的で深い学び」に向けた可能性の検討することである。
 その結果、第1に「保健体育科の先生ができること、苦手なこと」、「カーリング経験教員や協会員のできること、苦手なこと」の「線引き」を行い、できること、苦手なことを相互に補完し合った授業づくり、指導方法の確立が求められる。第2に、第1の点が上手くいった場合には、A中学校における「ティームティーチング」によるカーリング授業の実践のように、生徒への教育効果、先生の負担軽減につながり、教師、生徒双方にとって充実したカーリング授業,単元構成となることが期待される。

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