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[11教-ポ-07]小学生を対象とした側方倒立回転の指導プログラムに関する研究

*Eihiko Kuroda1 (1. Hokusyoudaigaku daigakuinn syougaisupo-tugakukenkyuka)
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子どもにとって、マット運動における倒立回転技(ハンドスプリングやバク転、側方倒立回転)は憧れの技である。小学校教員として指導してきた経験から、前転や後転のような接転技よりも、倒立回転技ができるようになりたいという思い、その技ができた時の喜びは大きい。小学生という実態から、比較的習得しやすい側方倒立回転(以下、側転)を目標として指導をするものの、倒立回転技となるために必要な「腰が上がり両腕で体を支持した側転」ができるようになる子は、いつも学級のほんの一部であった。そこで、先行研究を通してこれまであった側転の指導法の調査、分類に取り組んだ。すると、森井(2017)が大学生を対象に実施した「倒立から背中側に倒れる動きを活用した指導法」に、これまでの筆者の側転指導法の課題、そしてその課題を克服する可能性を見出すことができた。しかし、この森井の指導法は大学生を対象としたものである。そのため、筆者はこの森井の指導法を小学生に適応できる指導内容、方法、順序について明らかにしたいと考えた。そこで、本研究では小学生を対象とした側転の指導プログラムの検証をすることを目的とする。対象は、筆者の勤務校に在籍する小学4年生の児童28名(男子14名、女子14名)とした。指導プログラムは筆者が作成したが、実際の指導は同僚教員(男性、教員歴14年、36歳)とした。指導時間は、1日45分で7日間実施した。指導目標は、「腰が上がり両腕で体を支持した側転」ができること。「かえるの足打ち」を中核教材とし、「山越え側転」「倒立位〜背面落ち」「倒立位〜½ひねり腹落ち」「倒立位〜½ひねり腹落ち足着地」を、主要教材として側転の指導を行った。指導の結果、指導前の達成者3名(達成率10%)に対し、指導後は、達成者22名(達成率82%)となった。6名の未達成者は「倒立位〜½ひねり腹落ち」において、倒立の状態を保持できなかった。

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