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[11教-ポ-11]体育授業が女子専門学校生の運動に関する意識と気分の変化に及ぼす影響学生の運動有能感とポジティブ感情尺度に着目して

*Yusuke Okazaki1, Katsumi Ishidate1, Yulong Chen1 (1. Shiseikan Univ.)
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第3期スポーツ基本計画(令和4年度~令和8年度)では、「成人の週1回以上のスポーツ実施率が70%になること」を目標としている。スポーツ庁の令和5年度体力・運動能力調査結果をみると、男子と比べて女子のスポーツ実施率が低い傾向にあることが報告されている。杉浦ら(2011)は、女子学生の運動経験と現在の運動習慣および健康認識との関連を分析しており、調査対象者は体力や運動の必要性を認知しているが運動習慣がある者は少なかったと述べている。他方、専門学校生については、運動やスポーツに関連する学校でない限り就学期間やカリキュラムの関係で日常的に運動習慣を確立することは難しい状況にあると考えられる。そこで本研究は、専門学校の体育授業における女子学生の運動有能感や運動好嫌度、気分状態の変化について調査し、学生の運動およびスポーツに対する意識や専門学校における体育授業の重要性と課題について検討することを目的とした。対象者は2024年度の体育授業受講者54名と2025年度受講者46名の100名であり、授業への欠席および測定値や回答に不備のなかった者を分析対象とした。授業はそれぞれ8回(1回90分)で計画し、いずれも隔週2回ずつ(約2か月)実施した。授業内容は球技(ネット型)のミニテニスを行った。調査内容は独自に考案した学生の基本的属性を問う項目のほか、体育授業を実施することが対象者の運動への意識や日頃の活動意欲に与える影響を検討するため、運動有能感(岡沢ら,1996)と達成動機測定尺度(堀野ら,1991)を参考に調査票を作成し、1回目の授業前と4回目の授業後に測定した。さらに体育授業による対象者の気分の変化を調査するため、毎回の授業前後にポジティブ感情尺度(橋本ら,2011)を測定し、授業後には取組の姿勢や気づき等の自己評価を自由記述により把握した。なお、分析した結果については当日発表を行う。

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