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[11教-ポ-19]そりを用いたレジスト走および推進方向からチューブを用いて引っ張るアシスト走を用いた中学校における走運動授業は生徒の意欲を高める
*Masaki Matsumura1, Kiyotaka Naoi2, Susumu Shigeta3, Nobuyuki Ito4, Shinichiro Moriyama3 (1. Graduate School of Tokyo Gakugei University, 2. Tokyo Gakugei University Junior High School at Koganei, 3. Tokyo Gakugei University, 4. Yokohama National University)
【背景・目的】推進方向と逆側から負荷を課すレジスト走や、推進方向から走者を曳くアシスト走は、牽引走と呼ばれ、能力の向上を目的として陸上競技を中心に実施されてきている。近年、走運動の授業における児童や生徒の疾走能力改善の為の研究は散見されるものの、牽引走を用いた授業研究は稀有である。そこで、本研究では、そりを用いたレジスト走およびゴムチューブを用いたアシスト走を取入れた授業を実施して生徒から得られた所感を明らかにし、牽引走の体育授業への適用可能性を検討することを目的とした。【方法】都内K中学校の2年生66名を対象に、牽引走を導入した短距離走の授業が実施された。対象とした授業は1回あたり50分間とし7単位時間実施され、生徒は5~6人1組となるようグループ分けされた。加えて、レジスト走およびアシスト走のそれぞれについて、楽しさや効果を問う調査や振り返りが行われ、テキストマイニングにより分析された。【結果】「レジスト走」「アシスト走」「どちらでもない」「どちらにもあてはまる」の4条件間における関連性を検討するために、クロス集計およびカイ二乗検定が行われた。その結果、4条件間には有意な関連が認められ(χ²(9) = 1128.61, p < .001 )、残差分析の結果、アシスト走は楽しい一方で体への負担感が有意に小さく、レジスト走は体への負担感が有意に大きかった。【結論】レジスト走とアシスト走によって得られる所感は異なるものの、牽引走を用いた授業は生徒の意欲を高めることが示唆された。
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