Presentation Information
[11教-ポ-20]性格特性と体育授業における言語的・非言語的コミュニケーションとの関係
*Hajime Kawai1, Toshihiro Nakajima2 (1. Hokkaido University of Education, 2. Hokkaido University of Education Sapporo)
【背景と目的】
近年、個人の性格特性がコミュニケーションに及ぼす影響は、心理学や教育学の分野で注目されている。中でも、ビッグファイブの一因子である外向性は、他者との関わり方や集団内での振る舞い方に大きな影響を与えるとされている(福井,2015)。外向的な人は一般に会話を好み、社交的かつ活発であるという特徴をもち、外向的な人の社交的かつ活発な性格は、心理的安全性の醸成とも深く関係している(山口他,2025)。本研究では、外向性を中心とした性格特性と、体育授業における言語的コミュニケーションおよび非言語的コミュニケーションとの関係を明らかにすることを目的とする。
【方法】
札幌市内の中学生36名(男子18名・女子18名)で、授業はダンス単元を対象とし、2025年2月から3月にかけてデータを収集した。活動中の生徒間の言語的・非言語的コミュニケーションについては、対面検知データ解析システム(日立製作所)を用いて測定を実施した。性格特性については、日本語版Ten Item Personality Inventory(TIPI-J;小塩他,2012)を用い、Googleフォームにてオンラインで調査を実施し、生徒は授業後に各自の端末から回答した。
【結果と考察】
分析の結果、外向性の高い生徒は、授業での非言語的コミュニケーションの時間が長い傾向を示した。これは、先行研究で示されている外向的な生徒が相手の反応を敏感に察知し、それに応じた適切な非言語的応答を行っている(Jensen、2016;Hutzら、2015)という結果と一致し、外向性が単なる発話量の多さだけでなく、対人関係を築くための適応的なコミュニケーションに関連している可能性を示唆する。本研究の結果は、外向性が単なる発話量の多さだけでなく、対人関係を築くための柔軟かつ適応的なコミュニケーション能力と関連している可能性を示唆している。
近年、個人の性格特性がコミュニケーションに及ぼす影響は、心理学や教育学の分野で注目されている。中でも、ビッグファイブの一因子である外向性は、他者との関わり方や集団内での振る舞い方に大きな影響を与えるとされている(福井,2015)。外向的な人は一般に会話を好み、社交的かつ活発であるという特徴をもち、外向的な人の社交的かつ活発な性格は、心理的安全性の醸成とも深く関係している(山口他,2025)。本研究では、外向性を中心とした性格特性と、体育授業における言語的コミュニケーションおよび非言語的コミュニケーションとの関係を明らかにすることを目的とする。
【方法】
札幌市内の中学生36名(男子18名・女子18名)で、授業はダンス単元を対象とし、2025年2月から3月にかけてデータを収集した。活動中の生徒間の言語的・非言語的コミュニケーションについては、対面検知データ解析システム(日立製作所)を用いて測定を実施した。性格特性については、日本語版Ten Item Personality Inventory(TIPI-J;小塩他,2012)を用い、Googleフォームにてオンラインで調査を実施し、生徒は授業後に各自の端末から回答した。
【結果と考察】
分析の結果、外向性の高い生徒は、授業での非言語的コミュニケーションの時間が長い傾向を示した。これは、先行研究で示されている外向的な生徒が相手の反応を敏感に察知し、それに応じた適切な非言語的応答を行っている(Jensen、2016;Hutzら、2015)という結果と一致し、外向性が単なる発話量の多さだけでなく、対人関係を築くための適応的なコミュニケーションに関連している可能性を示唆する。本研究の結果は、外向性が単なる発話量の多さだけでなく、対人関係を築くための柔軟かつ適応的なコミュニケーション能力と関連している可能性を示唆している。
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