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[11教-ポ-25]高等教育における「体育史」授業教材の一提案学生の体育・スポーツ経験の教材化
*Katsumi Ishidate1, Yuta Kondo2, Daishi Funaba3 (1. Shiseikan University, 2. Yamaguchi GNational Institute of Technology, Tsuyama Collegeakugei University, 3. Yamaguchi Gakugei University)
2008年以降の学習指導要領で「体育理論」が必修化され、「体育・スポーツの歴史的発展」が中学校、高等学校の授業に導入された。しかしながら、教育現場での実施率や研究の蓄積は乏しい状況にあると指摘されており(吉田,2024)、今後、生徒の主体的な学びを促す体育理論の授業が求められている(香西ほか,2020)。この課題に対し、本研究では、まず教員免許取得希望者に「体育史」への理解を深めてもらう必要があると考える。そこで、中等教育における「体育理論」授業と高等教育における「体育史」授業との接続を図るために、教員免許取得希望者が有する体育・スポーツ経験を反映した教員養成課程での「体育史」教材を開発することを本研究の目的とする。
具体的には、「体育史」授業を受講する教員免許取得希望者(2024年度21名)を対象に、①「体育理論」の学習経験について質問紙調査を実施し、②「体育史」授業の内容を踏まえ、自身の部活動や競技経験について振り返るよう課題を出した。これらのデータをもとに、体罰(3件)、勝利至上主義(5件)、遊戯性(11件)、ジェンダー(3件)、アスレティシズム(21件)、自治(3件)、公平性(1件)といった体育史的トピックと自身のスポーツ経験との接点を学生が見出していることをテキストマイニングおよび質的分析により抽出した。また、学生のスポーツ経験と体育・スポーツ史研究の知見が、「体育史」授業の中でどのように接続されるのかを分析した。
この結果、①学生自身による体育史的アプローチを通したスポーツ経験の相対化、②「体育理論」や「体育史」授業の自分ごと化を両立しえる授業教材を構成できることが示唆された。
具体的には、「体育史」授業を受講する教員免許取得希望者(2024年度21名)を対象に、①「体育理論」の学習経験について質問紙調査を実施し、②「体育史」授業の内容を踏まえ、自身の部活動や競技経験について振り返るよう課題を出した。これらのデータをもとに、体罰(3件)、勝利至上主義(5件)、遊戯性(11件)、ジェンダー(3件)、アスレティシズム(21件)、自治(3件)、公平性(1件)といった体育史的トピックと自身のスポーツ経験との接点を学生が見出していることをテキストマイニングおよび質的分析により抽出した。また、学生のスポーツ経験と体育・スポーツ史研究の知見が、「体育史」授業の中でどのように接続されるのかを分析した。
この結果、①学生自身による体育史的アプローチを通したスポーツ経験の相対化、②「体育理論」や「体育史」授業の自分ごと化を両立しえる授業教材を構成できることが示唆された。
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