Presentation Information
[11教-ポ-29]跳び箱運動における恐怖心の要因に関する研究開脚跳びとかかえ込み跳びに着目して
*Kousuke Sakamoto1, Yudai Ura1 (1. International Pacific University)
【背景】
器械運動は「できる・できない」が明確な領域であるため、恐怖心により苦手意識を持つ児童生徒も少なくない。恐怖心とは、自己の存在が脅かされる可能性を漠然と予測し、不安を感じる状態であり、求められる動作が遂行困難になることもある。中でも跳び箱運動は、助走から踏切、着手、着地まで多様な動作を含むため、恐怖心を抱きやすい種目と考えられる。恐怖心は運動制御を妨げ、怪我の要因にもなるとされており、安全配慮や教材開発に関する研究は多くある一方で、恐怖心の背景に焦点を当てた研究は少ない。
【目的】
跳び箱運動において、恐怖心を抱く局面や背景を明らかにし、恐怖心軽減に向けた具体的な指導方法を検討することを目的とした。
【方法】
2024年度「器械運動Ⅰ(基礎)」履修者197名に対し、開脚跳び・かかえ込み跳びに関する恐怖心の有無をGoogle Formにて調査した。恐怖心があると回答した122名に対し、恐怖を感じる局面とその理由を自由記述形式で尋ね、テキストマイニングツールで分析した。
【結果】
恐怖心を感じる局面は、踏切(32.0%)、第1空中局面(28.7%)、着手(18.9%)の順に多かった。共起語分析では「跳び箱」「足」「怪我」「落ちる」「引っかかる」「跳ぶ」などの語が頻出した。
【考察】
踏切直前から着手にかけて恐怖心が強まることで、動作の中止が困難となり怪我リスクが高まる可能性が示唆された。跳び箱の形状や失敗・怪我への予測イメージが恐怖心の要因であることが明らかとなった。今後は踏切前後に分けた段階的な指導や、空中感覚とアナロゴン獲得を促す練習が恐怖心軽減に有効であると考えられる。
器械運動は「できる・できない」が明確な領域であるため、恐怖心により苦手意識を持つ児童生徒も少なくない。恐怖心とは、自己の存在が脅かされる可能性を漠然と予測し、不安を感じる状態であり、求められる動作が遂行困難になることもある。中でも跳び箱運動は、助走から踏切、着手、着地まで多様な動作を含むため、恐怖心を抱きやすい種目と考えられる。恐怖心は運動制御を妨げ、怪我の要因にもなるとされており、安全配慮や教材開発に関する研究は多くある一方で、恐怖心の背景に焦点を当てた研究は少ない。
【目的】
跳び箱運動において、恐怖心を抱く局面や背景を明らかにし、恐怖心軽減に向けた具体的な指導方法を検討することを目的とした。
【方法】
2024年度「器械運動Ⅰ(基礎)」履修者197名に対し、開脚跳び・かかえ込み跳びに関する恐怖心の有無をGoogle Formにて調査した。恐怖心があると回答した122名に対し、恐怖を感じる局面とその理由を自由記述形式で尋ね、テキストマイニングツールで分析した。
【結果】
恐怖心を感じる局面は、踏切(32.0%)、第1空中局面(28.7%)、着手(18.9%)の順に多かった。共起語分析では「跳び箱」「足」「怪我」「落ちる」「引っかかる」「跳ぶ」などの語が頻出した。
【考察】
踏切直前から着手にかけて恐怖心が強まることで、動作の中止が困難となり怪我リスクが高まる可能性が示唆された。跳び箱の形状や失敗・怪我への予測イメージが恐怖心の要因であることが明らかとなった。今後は踏切前後に分けた段階的な指導や、空中感覚とアナロゴン獲得を促す練習が恐怖心軽減に有効であると考えられる。
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