Presentation Information
[11教-ポ-31]試験委員の言説からみる「文検」體操科戦前日本の体育教師養成の実態
*Takeshi Kurihara1 (1. KUMAMOTO GAKUEN UNIVERSITY)
「文検」とは、「文部省師範学校中学校高等女学校教員検定試験」の略称のことであり、日本の戦前の教育、教員養成の一つの流れを形成した制度である。本研究は、未だ詳細な分析が行われていない一科目として、「文検」體操科が残されており、その実態を解明するための一連の研究である。近年、古川修(2016)によって『「文検體操科」の研究』が公刊されたものの、その研究範囲は埼玉県内に限定されており、「文検」體操科全体の体系的な理解には至っていない。
これまで、2023年に同志社大学において開催された日本体育・スポーツ・健康学会第73回大会にて「『文検』研究に見る教師教育のあり方に関する一考察-『文検』體操科の研究課題整理に焦点づけて-」を発表した。また、2024年には、ソウル大学において開催されたEast Asian Alliance of Sport Pedagogy Conference 12thにて、Analysis of “Bunken” Physical Education Selection Examinees-Based on Successful Examinee Experience Reports Published in “Bunken” Preparation Magazines-を発表し、一定の知見を提示した。
本研究では、「文検」受験用雑誌に掲載された試験委員の言説より、「文検」體操科を体育学研究(試験委員の大学という場における研究)の視点から明らかにすることを試みた。具体的には、「文検」體操科試験委員の確定や学問内容について考察を進め、近代日本における体育科教育の発展の根底にある「文検」體操科の実像に迫った。(本研究はJSPS科研費21K11539の助成を受けたものである。)
これまで、2023年に同志社大学において開催された日本体育・スポーツ・健康学会第73回大会にて「『文検』研究に見る教師教育のあり方に関する一考察-『文検』體操科の研究課題整理に焦点づけて-」を発表した。また、2024年には、ソウル大学において開催されたEast Asian Alliance of Sport Pedagogy Conference 12thにて、Analysis of “Bunken” Physical Education Selection Examinees-Based on Successful Examinee Experience Reports Published in “Bunken” Preparation Magazines-を発表し、一定の知見を提示した。
本研究では、「文検」受験用雑誌に掲載された試験委員の言説より、「文検」體操科を体育学研究(試験委員の大学という場における研究)の視点から明らかにすることを試みた。具体的には、「文検」體操科試験委員の確定や学問内容について考察を進め、近代日本における体育科教育の発展の根底にある「文検」體操科の実像に迫った。(本研究はJSPS科研費21K11539の助成を受けたものである。)
Comment
To browse or post comments, you must log in.Log in
