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[11教-ポ-33]日本の水泳指導に関する研究動向と課題の検討
*Yugo Toyoda1,2, Kakeru Hashimoto4, Shin-ichiro Moriyama3 (1. Momoyama Gakuin University, 2. Doctoral Course The United Graduate School of Education Tokyo Gakugei University, 3. Tokyo Gakugei University, 4. Meiho Junior and Senior High School)
【背景】水泳の授業は、水中で自己の安全を確保できる能力を向上させることを目的に行われている。その中で教員は専門的な知識の不足により、水泳授業に対する不安を抱えている。多くの教員は授業課題に対して文献を利用し、解決方法を学んでいるため、水泳指導に関する研究を整理することは、教員の資質能力向上に資する重要な資料作成や水泳指導の課題抽出につながるだろう。【目的】本研究は、水泳指導に関する文献を整理することで、日本の水泳教育に関する研究課題を明らかにすることを目的とした。【方法】論文は、CiNiiを用いて、期間を1945年から2025年、検索語を「水泳」および「指導」に定め検索し、閲覧可能な「学術雑誌論文および紀要論文」を抽出し、142件の論文を対象とした。その後、対象となる論文のタイトルとキーワードに含まれる単語の出現頻度や単語間の関連性を明らかにするため、テキストマイニングツール(ユーザーローカル社)を用いて分析を行った。【結果】アイテムタイプは15件の学術雑誌論文と127件の紀要論文に分けられた。水泳指導に関する研究は授業関連の文献が多いが、その大半は調査や検討に留まっていた。また、研究の多くは技能向上を目指したものが多く、文部科学省によって目指される学力の三要素の向上を目指した研究は不足していた。【結論】日本の水泳指導に関する研究は、主に授業検討や児童生徒の技能向上に焦点化されていたが、知識・技能、思考力・判断力・表現力等および主体的に学習に取り組む態度を指す学力の三要素は互いに関連しているため、今後は三要素を統合的に捉えた研究が必要である。
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