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[09コ-ポ-40]大学生ラグビー選手におけるリバウンドジャンプパフォーマンスに注意方略が及ぼす影響ポジションの違いに着目して

*Yuki Furuhashi1, Yujiro Ueoka2, Kotaro Muratomi3,5, Takuya Yoshida4, Satoru Tanigawa5, Hirohiko Maemura5 (1. Hosei University, 2. URAYASU D-Rocks, 3. Juntendo University, 4. Japan Institute of Sport Sciences, 5. University of Tsukuba)
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【背景】注意方略は,運動者の注意の方向を変化させて,内的注意,外的注意および中立的注意のいずれかを誘発することにより,運動パフォーマンスを変化させるコーチング手法である.これまでに,注意方略を用いることで即時的にジャンプパフォーマンスを改善できることが,いくつかの跳躍運動において報告されている.一方で,ラグビー競技のようにポジションによって選手の体格の異なるスポーツでは,ポジションごとにパフォーマンスの向上に最適なコーチングが求められる.そこで,本研究では注意方略が大学生ラグビー選手におけるジャンプパフォーマンスに及ぼす影響をポジションごとに明らかにすることを目的とした.【目的】⼤学⽣男⼦ラグビー選⼿20名を、ポジションによってフォワード群(FW群12名)およびバックス群(BK群8名)に群分けし,連続6回のリバウンドジャンプを3条件(外的条件,内的条件,中立的条件)で2回ずつ計6回実施させた.全ての試技をフォースプレート上で行わせ,いくつかのパフォーマンス変数(リバウンドジャンプ指数,跳躍高,接地時間,最大鉛直地面反力,脚スティフネス)を測定および算出した.【結果および考察】BK群では,全てのパフォーマンス変数において条件間で有意な差は認められなかった.FW群では,接地時間において,外的条件が内的および中立的条件よりも有意に低い値を示した.また,跳躍高においては内的および中立的条件が外的条件よりも有意に高い値を示した.BK群とFW群では,身体特性(体重)の違いによりジャンプパフォーマンスの特性が異なるため,同様に注意方略を用いても,その影響が異なることが考えられる.【結論】注意方略がジャンプパフォーマンスに及ぼす影響は,運動者の身体特性によって異なることが示された.また,指導者は運動者の身体特性やトレーニング課題を考慮して,注意方略を使い分ける必要があることが示唆された.

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