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[03心-ポ-10]個人間の力発揮課題におけるプレッシャーが力の誤差補正に与える影響
*Junya Masumoto1, Koki hara2 (1. Hiroshima Bunka Gakuen University, 2. Department of Sports, Health and Welfare, Faculty of Human Health, Hiroshima Bunka Gakuen University)
2人が人差指で力発揮し、その総和を目標値に一致させる課題を行った時、2人の力発揮が負の相関関係となり、両者の一方の力が強くなると他方の力を弱くするような協応関係(力の誤差補正)が生じる。本研究は個人間の力発揮課題において、プレッシャーを与えた時、課題パフォーマンスや力の誤差補正がどのように変化するのかを検討した。24名の参加者は2人でペアを作り、課題を行った。課題は2人の参加者が分離的に力発揮し、力の総和を最大発揮筋力の10%の目標値に対して一致させることであった。まず課題のレ州として、50回(1秒力発揮し、1秒間インターバル)の力発揮を1試行とし、5試行を行った。その後、非プレッシャー条件とプレッシャー条件を実施した。非プレッシャー条件は、参加者に練習試行と同様の50回の力発揮をさせた。プレッシャー条件は、参加者に報酬に関する教示を与え、50回の力発揮をさせた。報酬について、3ペアを1グループとした(計4グループを形成)。参加者にはグループ内で力の正確さ(力の総和の絶対誤差)に応じて順位を付け、1位のペアは両者に4000円、2位のペアは両者に2000円を与え、3位のペアは0円を与えると教示した。その結果、プレッシャー条件は非プレッシャー条件よりも力の絶対誤差が大きく、プレッシャーにより個人間のパフォーマンスが低下した。さらに、プレッシャー条件は非プレッシャー条件よりも2人の力の負の相関係数が低くなり、力の誤差補正が低かった。したがって、本研究の新知見は個人間の力制御課題において、プレッシャーが課題パフォーマンス低下と力の誤差補正の低下をもたらすことを示唆した。
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