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[07発-ポ-04]幼児の運動能力と家庭における運動あそびの頻度および内容との関連走・跳・投運動に着目して
*Yuma Hamanaga1, Megumi Takamoto2 (1. Osaka taiikudaigaku daigakuin sport kagaku kenkyuka, 2. Osaka University of Health and Sport)
子どもの体力・運動能力の低下が長期的に続いており(スポーツ庁, 2024;森ら, 2018)、背景には、遊び場の減少、共働き家庭の増加、デジタル機器の普及など生活環境の変化があるとされている。こうした変化により、幼児の身体活動の機会は家庭での過ごし方に左右されやすく、家庭での運動あそびの重要性は複数の先行研究で指摘されている(阪江ら,2020;大和,2014;香村ら,2011)。家庭での運動あそびに関する頻度の研究で、森ら(2011)は、保護者が子どもと遊ぶ頻度や家庭での運動経験が、幼児の運動能力の発達に関係していることを報告しており、家庭における日常的な遊びの機会の多さが運動能力に影響を与える可能性が示されている。また、阪江ら(2020)は、自然あそびや製作あそびなどの遊びの頻度が高い幼児は握力や投能力といった体力・運動能力において有意な関連を示すことを明らかにしている。一方、遊びの内容に着目した研究では、大和(2014)は、親の遊びへの積極的な関与が幼児の跳ねる・よじ登るなどの動的な姿勢制御を伴う遊び機会の多さと関連していることを報告している。また、鈴木ら(1973)が、日常における遊びの傾向が動的遊び中心か静的遊び中心かによって運動能力に差が生じることを報告しており、動的な遊びを中心とする幼児はより高い運動能力を示すとしている。こうした先行研究を踏まえ、本研究では家庭における運動あそびの頻度および内容と、幼児の基本的な運動能力(走・跳・投)との関係を検討した。対象は3~5歳の幼児131名(男児59名、女児52名)とし、25m走、立ち幅跳び、およびテニスボール投げの記録を測定した。保護者には家庭で実施している遊びの種類(ジャンプ遊び、ボール遊びなど)とその頻度について質問紙調査を行った。得られたデータに記述統計を行い、相関分析、t検定または一元配置分散分析により検討した。
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