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[07発-ポ-06]習慣的なトランポリン運動経験と運動調節能力・バランス能力の関連性

*Kyota Koitabashi1, Eriko Yoshito1, Kazuhiro Aoki2, Yoshimitsu Kohmura2 (1. Graduate School of Health and Sports Science,Juntendo Univ, 2. Faculty of Health and Sports Science, juntendo Univ.)
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【目的】短期間のトランポリン運動介入は子どもの運動調節能力・バランス能力の向上に寄与することが示唆されている。しかし、身体機能の発達が著しい時期における長期の習慣的なトランポリン運動経験の影響に着目した研究は乏しい。よって本研究は子どもにおける習慣的なトランポリン運動経験が運動調節能力、バランス能力に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。【方法】対象はトランポリンクラブに通う64名(男子35名, 女子29名 10.1±2.0歳)であった。測定項目は、バランス能力として閉眼片脚立ちテストおよびYバランステスト(YBT)を実施した。YBTでは、片脚立位(支持脚)から3方向への非支持脚での最大リーチ距離を測定し、脚長で正規化した値を各方向で算出した。また、3方向の正規化されたリーチ距離から算出される複合スコアも用いた。運動調節能力の評価では、立ち幅跳びと垂直跳びを使用し、最大努力での跳躍に対して主観的に半分の努力だと思う跳躍を各3回実施させた。各跳躍について、最大跳躍に対する相対値(%)から50%を減じた誤差を絶対値化し、3回の平均誤差(%)を評価指標とした。分析は、経験年数により2年未満(短期経験群 n=21)と2年以上(長期経験群 n=43)に群分けし、各項目の群間比較には共分散分析(共変量:性別・年齢)を実施した。【結果】YBTの全評価項目および閉眼片脚立ちテストには有意な群間差を認めなかった。運動調節能力では、立ち幅跳びにおいて短期経験群(平均誤差:24.4±9.5%)と長期経験群(平均誤差:17.8±8.8%)に有意な群間差が認められた。垂直跳びにおいても、短期経験群(平均誤差:19.6±10.3%)と長期経験群(平均誤差:13.4±7.1%)に有意な群間差が認められた。【まとめ】長期の習慣的なトランポリン運動経験が子どもの運動調節能力向上に寄与することが示唆された。

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