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[07発-ポ-12]大学生の主観的健康感と体力レベルおよび生活習慣との関係

*Ori Yoshikawa1, Hiroki Kido1, Tomoki Sato1, Yoshitake Oshima2 (1. Kyoto University of Education Graduate School, 2. Kyoto University of Education)
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主観的健康感は、高い人ほど疾患の有無に関わらず生存率が高いことや、平均寿命に影響を与えるとされており、死亡リスクの予測妥当性の高い指標として用いられている。WHOによると、健康とは、「単に病気がないだけでなく、肉体的、精神的、社会的な全てにおいて良好な状態であること」として定義づけられている。その一方で、「健康日本21」によると青年期での健康観は、病気の有無ではなくむしろ美容やファッションという視点で健康を捉えているとされている。大学生は、一人暮らしや長時間の通学、部活動、サークル活動、アルバイト、ボランティア活動など、社会環境の変化によって生活習慣にも変化が起こり、運動習慣の不足や睡眠不足、ストレスなどの様々な要因が主観的健康に影響していると考えられる。そこで本研究では、生活習慣や体力レベルが大学生の主観的健康度とどのように関連しているのかを明らかにすることを目的とした。
対象は大学1回生の男性97名、女性170名とし、主観的健康感、運動習慣、朝食摂取の有無、睡眠満足度を質問紙により調査した。体力レベルについては新体力テスト(握力、上体起こし、長座体前屈、反復横跳び、20mシャトルラン、50m走、立ち幅跳び、ハンドボール投げ)を実施し、その合計得点を算出した。主観的健康感の結果から、健康群(非常に健康である)、やや健康群(まあ健康である)、非健康群(あまり健康でない・健康でない)の3群に分けて比較検討を行った。
結果として、体力レベルについては、男女共に3群で有意な差が認められ、健康感が高い群ほど体力レベルも高値を示した。生活習慣については、男性は睡眠満足度のみ差が認められた。女性では、運動習慣、睡眠満足度に差が認められた。

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