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[07発-ポ-16]トップアスリートの過去の遊び・運動・スポーツ経験に関する大規模調査(2)マルチスポーツ経験による検討

*Ryosuke Horiuchi1, Toshiaki Shinohara2, Kohei Nagano3, Kazuhiko Nakamura4 (1. Tokyo Women's Junior college of physical Education, 2. Kyoei University, 3. Hijiyama Junior college, 4. University of Yamanashi)
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【目的】トップアスリートの過去の遊び・運動・スポーツ経験とマルチスポーツ経験との関連について明らかにすること。【方法】一般社団法人日本トップリーグ連携機構に加盟する9競技、12リーグに在籍する・在籍していた選手で同意の得られた1177名のうち、有効な回答が得られた1156名を解析対象とした。専門競技を始めた学年、専門競技を中心的に取り組み始めた学年等とマルチスポーツ経験との関連には、カイ二乗検定を行い、有意差が認められた場合は残差分析を行った。なお、マルチスポーツ経験については、幼少年期に取り組んでいた運動・スポーツの種目数のうち、3種目以上が37.1%、2種目が32.1%、1種目が30.6%であったことから、単一群、2種目群、3種目以上群の3群に分類した。【結果】トップアスリートが幼少年期に取り組んでいた運動・スポーツの種目数は2種目群、3種目群のマルチスポーツを経験していた割合が69.4%を占め、単一群よりも多かった。専門競技を始めた学年では、単一群は小学校低学年の割合が有意に高く、幼児期の割合が有意に低かった。一方、3種目以上群は中学生の割合が有意に高く、小学校低学年の割合が有意に低かった。専門競技を中心的に取り組み始めた学年では、単一群は小学校低学年、小学校中学年の割合が有意に高く、中学生の割合が有意に低かった。一方、3種目以上群は中学生の割合が有意に高く、小学校低学年、小学校中学年の割合が有意に低かった。【結論】トップアスリートにおける過去の遊び・運動・スポーツ経験には、マルチスポーツ経験による関連が認められ、単一群では、専門競技のスポーツ開始時期や中心的に取り組み始めた時期は小学校低学年が多く、3種目以上群では中学生が多かった。

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