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[07発-ポ-19]小学校教諭養成課程のシラバスから見た運動遊びの位置づけと幼児期との接続に関する教授内容
*Izumi Yoshida1 (1. Tokyo GAKUGEI university)
【目的】保育現場の運動指導は活動中心に偏っている傾向がある。「運動遊び」や「動き」に関し平成29年告示の要領等では乳児期から幼児期、さらには児童期(小学校)まで連続したつながりが示されたといえる。幼稚園教諭養成校のシラバスでは領域健康の指導法及び専門的事項において「運動」がもっとも多く記載されていた一方で、「多様な動き」「小学校」とのつながりについては必ずしも扱われていなかった(吉田,2025)。そこで本研究では、小学校教諭養成課程の初等体育科関連科目に着目し、幼児期との接続に関する内容の位置づけと教授内容をシラバスから明らかにすることを目的とした。
【方法】令和5年4月現在、小学校教諭一種免許が取得可能な通学制262大学の内(文部科学省,2023)、Webより入手可能な「教科及び教科の指導法に関する科目」を中心とする初等体育科に関する641科目(250大学)を収集した。各シラバスの項目の内、内容および授業計画に記載の事項に対しKHcoder3(樋口,2004)により共起ネットワーク分析を行った。
【結果と考察】全体的には教職課程コアカリキュラム(教職課程コアカリキュラムの在り方に関する検討会,2017)や教科教育モデルコアカリキュラム(広島大学大学院教育学研究科,2018)で示されている事項等が網羅されていた。「運動遊び」は低学年に関する内容がほとんどであったが、一部幼児や保育・幼稚園等における「運動遊び」の記述もあり、幼児期から体育への移行や接続を扱っている科目もごく少数みられた。関連語検索により「幼児期」「運動遊び」と共起する語では、「幼児期」は「運動」「運動遊び」「発達」「児童」などと、「運動遊び」は中学年、高学年の領域名との結びつきが強かった。「運動遊び」は中学年以降の各領域との関連が主で、幼児期からの接続や基本的な動きとの関連はシラバス上ではほとんど見られなかった。
【方法】令和5年4月現在、小学校教諭一種免許が取得可能な通学制262大学の内(文部科学省,2023)、Webより入手可能な「教科及び教科の指導法に関する科目」を中心とする初等体育科に関する641科目(250大学)を収集した。各シラバスの項目の内、内容および授業計画に記載の事項に対しKHcoder3(樋口,2004)により共起ネットワーク分析を行った。
【結果と考察】全体的には教職課程コアカリキュラム(教職課程コアカリキュラムの在り方に関する検討会,2017)や教科教育モデルコアカリキュラム(広島大学大学院教育学研究科,2018)で示されている事項等が網羅されていた。「運動遊び」は低学年に関する内容がほとんどであったが、一部幼児や保育・幼稚園等における「運動遊び」の記述もあり、幼児期から体育への移行や接続を扱っている科目もごく少数みられた。関連語検索により「幼児期」「運動遊び」と共起する語では、「幼児期」は「運動」「運動遊び」「発達」「児童」などと、「運動遊び」は中学年、高学年の領域名との結びつきが強かった。「運動遊び」は中学年以降の各領域との関連が主で、幼児期からの接続や基本的な動きとの関連はシラバス上ではほとんど見られなかった。
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