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[ランチョン2]国立スポーツ科学センターが考えるアスリート支援

演者:独立行政法人日本スポーツ振興センター ハイパフォーマンススポーツセンター
国立スポーツ科学センター(JISS)は、世界最高の舞台で活躍するアスリートの競技力向上を支援している。開所以来25年間、JISSならではの支援とはどういうものかを組織として問い続けてきたが、ひとつの結論として、「パフォーマンス構造モデルに基づき、分野横断的に研究員と専門スタッフが連携する」ことが重要であるとの考えに至った。この考えに基づいて新たに設置した総合型サポートが初めて迎えるオリンピック・パラリンピックが昨2024年にパリで開催された。その成果を検証する中で、具体的なサポートの進め方はもちろんのこと、人材育成や競技団体との連携などに関する様々な課題が浮かび上がった。
このたびJISS編集の書籍「アスリート支援ハンドブック」が出版の運びとなったが、本書は、上に述べたスポーツの科学的支援の基礎となる考え方やサポートを進める上での諸課題をサポート事例と共にまとめたものである。本セミナーでは、パリ大会に向けたサポート活動の反省に関連付けながら本書の内容を紹介することとしたい。