The 84th Annual Meeting of Japanese Society of Public Health

世話人：加藤 誠也

(公財) 結核予防会結核研究所では、結核集団発生が起きた際の、保健所による疫学調査並びに収拾策等について、事例の情報収集、解析、支援、提言等の研究を行ってきた。また、その一環として過去20年以上に渡り、表記自由集会を日本公衆衛生学会総会に合わせて開催してきた。
以前は、学校や医療機関における集団発生が目立ったが、時代とともに高齢者施設や日本語教育機関ないし結核高蔓延国出身者の就労する職場での集団発生が増加してきた。結核患者の減少に伴い、2021年以降、わが国は結核低まん延国となり、このためいまだ多くの結核患者が登録される都市部と結核患者の登録が少なくなった地方部において、保健所の結核対策、特に集団発生対策の経験にばらつきが生じてきている。
本自由集会は、このようなギャップを埋め、また公衆衛生関係者において集団発生対策の経験を共有するために実施するものである。