Session Details
【シンポジウム24】環境による健康リスク:公的データの活用で見えてくるもの
Wed. Oct 29, 2025 1:20 PM - 2:50 PM JST
Wed. Oct 29, 2025 4:20 AM - 5:50 AM UTC
Wed. Oct 29, 2025 4:20 AM - 5:50 AM UTC
Room 7 (Film Hall)
座長:橋爪 真弘(東京大学大学院医学系研究科 国際保健政策学)
苅田 香苗(杏林大学医学部 衛生学公衆衛生学)
苅田 香苗(杏林大学医学部 衛生学公衆衛生学)
環境条件は健康と疾病の強力な決定因子となり、人を取り巻く環境が健康に及ぼす影響を正しく理解し、対策を講じていくためには、科学的根拠に基づいた評価が欠かせない。国や地方自治体、非営利機関が収集・管理しWEB等で公開している様々なデータ資料は、衛生環境や有害環境の状況を把握する際に役立ち、貴重な情報の宝庫となっている。
本シンポジウムでは気象、大気、水質、感染症、有害化学物質等の環境衛生に関わる有用な資料やデータベースを紹介するとともに、信頼性の高い公的データ類を活用することで健康リスクがどのように可視化され、どういった課題が浮かび上がるのか、4人のシンポジストによる多面的な視点から検討を行っていく。
まず環境省や国立環境研究所などの大気および水質環境データの活用法について、社会課題ともなっている事例を挙げながら提示する。次に経済産業省の化学物質データベースや内閣府食品安全委員会が発する健康リスク評価書の実用性の高い使い方について報告する。続いて厚生労働省の感染症発生動向調査と健康保険組合のレセプト等データベースを利用した感染症流行研究について紹介する。最後に気象庁観測データを活かした健康リスクの分析・評価法および公衆衛生への応用について発表する。これらの誰もがアクセスしやすい資料を死亡・疾病統計と照らし合わせ、分析することで浮き彫りとなる事象は何か、また、環境保健データを元に修飾可能な環境因子を制御することで、特定の健康リスクを低減できるのかについて議論していきたい。
本シンポジウムに参加された方々が、環境衛生領域の研究、行政、実務の現場に携わる職種等それぞれの立場に応じて、公的データの利活用に対する新たな知見や視座を得られ、今後の公衆衛生活動に資する機会となることを期待している。
本シンポジウムでは気象、大気、水質、感染症、有害化学物質等の環境衛生に関わる有用な資料やデータベースを紹介するとともに、信頼性の高い公的データ類を活用することで健康リスクがどのように可視化され、どういった課題が浮かび上がるのか、4人のシンポジストによる多面的な視点から検討を行っていく。
まず環境省や国立環境研究所などの大気および水質環境データの活用法について、社会課題ともなっている事例を挙げながら提示する。次に経済産業省の化学物質データベースや内閣府食品安全委員会が発する健康リスク評価書の実用性の高い使い方について報告する。続いて厚生労働省の感染症発生動向調査と健康保険組合のレセプト等データベースを利用した感染症流行研究について紹介する。最後に気象庁観測データを活かした健康リスクの分析・評価法および公衆衛生への応用について発表する。これらの誰もがアクセスしやすい資料を死亡・疾病統計と照らし合わせ、分析することで浮き彫りとなる事象は何か、また、環境保健データを元に修飾可能な環境因子を制御することで、特定の健康リスクを低減できるのかについて議論していきたい。
本シンポジウムに参加された方々が、環境衛生領域の研究、行政、実務の現場に携わる職種等それぞれの立場に応じて、公的データの利活用に対する新たな知見や視座を得られ、今後の公衆衛生活動に資する機会となることを期待している。
[シンポジウム24-1]Insights from the use of data on the atmosphere and water environment.
*Kanae Karita (Department of Hygiene and Public Health, Kyorin University School of Medicine)
[シンポジウム24-2]情報の宝箱!健康リスク評価書にアクセスしてみよう
*Satoko Iwasawa (Department of Preventive Medicine and Public Health, National Defense Medical College)
[シンポジウム24-3]Publicly available dataの重要性と活用の方向性ー感染症研究の側面からー
*Yamauchi Takenori (Department of Hygiene, Public Health and Preventive Medicine Showa Medical University, School of Medicine)
[シンポジウム24-4]気象データを活用した健康リスク評価と公衆衛生への応用
*Masahiro Hashizume (Department of Global Health Policy, Graduate School of Medicine, The University of Tokyo)
