Session Details
【シンポジウム34】へき地医療の新たな展望 ~へき地の現状と人口動態に基づく医療ニーズ分析から~
Thu. Oct 30, 2025 10:00 AM - 11:30 AM JST
Thu. Oct 30, 2025 1:00 AM - 2:30 AM UTC
Thu. Oct 30, 2025 1:00 AM - 2:30 AM UTC
Room 3 (Conference Hall)
座長:菖蒲川 由郷(新潟大学大学院・医歯学総合研究科十日町いきいきエイジング講座)
宮田 潤(長崎大学 大学院医歯薬学総合研究科 医療科学専攻 離島・へき地医療学講座)
宮田 潤(長崎大学 大学院医歯薬学総合研究科 医療科学専攻 離島・へき地医療学講座)
本シンポジウムでは、厚生労働科学研究「へき地医療の現状把握と人口動態に基づく医療ニーズを考慮した将来のへき地医療体制の構築に資する調査研究(24IA1008)」の成果に基づき、へき地医療体制の構築に資する議論を深める。第8次医療計画の一部に位置づけられるへき地医療体制の整備は、SDGsの観点からも重要な意義を有する。持続可能なへき地医療体制の構築に資するべく、へき地の保健・医療の現状分析、人口推計に基づく医療ニーズの推計と現状との比較、人口構造と交通機関、さらにはオンライン診療の活用を加味した無医地区の定義の再検討、へき地医療の効果評価に関する分析に基づき、新しいへき地医療のあり方を展望する。
そもそも無医地区の定義は、1950年代に定められたもので、現在の交通手段、ICTの活用を考慮した場合、大きく変化する可能性がある。へき地において必要な医療が充足しているかを確かめるためにわかりやすく再定義する必要があるだろう。また、これまでの、へき地と非へき地との健康格差を明らかにすることは、へき地医療の質を評価することにつながる。一方、現状の、へき地診療所と拠点病院に対する全国調査では、現場の機能と課題が明らかになることが期待される。最後に、小地域単位での人口見通しに基づき、今後の医療資源の需給に関する見通しを提示することは、供給体制を検討する上で不可欠である。へき地医療の実践者と人口学者が、多様な分析結果に基づき、多角的に議論を深めることで、新しいへき地医療のあり方を展望する。
そもそも無医地区の定義は、1950年代に定められたもので、現在の交通手段、ICTの活用を考慮した場合、大きく変化する可能性がある。へき地において必要な医療が充足しているかを確かめるためにわかりやすく再定義する必要があるだろう。また、これまでの、へき地と非へき地との健康格差を明らかにすることは、へき地医療の質を評価することにつながる。一方、現状の、へき地診療所と拠点病院に対する全国調査では、現場の機能と課題が明らかになることが期待される。最後に、小地域単位での人口見通しに基づき、今後の医療資源の需給に関する見通しを提示することは、供給体制を検討する上で不可欠である。へき地医療の実践者と人口学者が、多様な分析結果に基づき、多角的に議論を深めることで、新しいへき地医療のあり方を展望する。
[シンポジウム34-1]Doctorless Areas: Current Status and Redefinition
*Yugo Shobugawa (Department of Active Ageing, Niigata University Graduate School of Medical and Dental Sciences)
[シンポジウム34-2]へき地と非へき地で健康格差はあるのか?-歴史的推移を踏まえて
*Reiko HAYASHI (National Institute of Population and Social Security Research (IPSS))
[シンポジウム34-3]Analysis of the MHLW's survey on medical care in remote areas and a new survey of remote clinics and remote medical centers
*YOSHIHIRO SUGITA (Nikko Citizen’s)
[シンポジウム34-4]Future population projections in depopulated areas and demographical analysis by former municipality.
*Shiro Koike (National Institute of Population and Social Security Research)
