Session Details
【シンポジウム46】世界の疾病負荷研究(Global Burden of Disease)入門:エビデンスで導く公衆衛生政策と実践
Thu. Oct 30, 2025 10:40 AM - 12:10 PM JST
Thu. Oct 30, 2025 1:40 AM - 3:10 AM UTC
Thu. Oct 30, 2025 1:40 AM - 3:10 AM UTC
Room 6 (908)
座長:武林 亨(慶應義塾大学医学部衛生学公衆衛生学;慶應義塾大学大学院医学研究科健康マネジメント研究科(公衆衛生学位プログラム))
本シンポジウム「GBD入門:エビデンスを創出し、政策を導く」では、世界の疾病負荷研究(Global Burden of Disease Study: GBD)の全体像と、その学術的・政策的応用の最前線について、国際的な視点から議論を深めます。GBDは、ワシントン大学保健指標評価研究所(Institute for Health Metrics and Evaluation: IHME)が主導する世界最大規模の国際共同研究であり、現在160カ国以上から1万2千人を超える研究者が参画する、グローバルヘルス研究の中核的プロジェクトです。慶應義塾大学は近年、IHMEとの間で学術交流協定(MOU)を締結し、日本初の公式GBD学術拠点を設立しました。その中心的役割を担う野村周平氏は、長年にわたり日本を代表してGBD研究に参画し、科学的方向性を決定する最高意思決定機関である「GBD科学評議会」の議員を務めています。こうした国際的ネットワークと国内研究基盤を背景に、日本における高精度な疾病負荷データの整備と政策応用は、いま大きな進展を遂げつつあります。
本セッションでは、とりわけIHMEにおいて重要な役割を担っているMohsen Naghavi氏をお迎えします。Naghavi氏は「Subnational Burden of Disease Estimation」のディレクターとして国別・地域別推計を主導するとともに、GBDにおける死亡原因研究の中核を担っておられます。続いて、野村氏より日本47都道府県における疾病負荷の分析とその政策応用についてご講演いただきます。さらに、聖路加国際大学の坂元晴香氏からは、研究成果をいかに政策実装へと結びつけるかという実践的視点をご提示いただきます。 基礎から応用、そして政策への展開までを体系的に学ぶことができる本シンポジウムは、研究者のみならず、政策担当者や学生にとっても極めて貴重な機会となるでしょう。データ駆動型政策立案の重要性が高まる中、日本におけるGBD研究とその社会実装の新たな展開が、この場を契機にさらに加速することを心より期待いたします。
本セッションでは、とりわけIHMEにおいて重要な役割を担っているMohsen Naghavi氏をお迎えします。Naghavi氏は「Subnational Burden of Disease Estimation」のディレクターとして国別・地域別推計を主導するとともに、GBDにおける死亡原因研究の中核を担っておられます。続いて、野村氏より日本47都道府県における疾病負荷の分析とその政策応用についてご講演いただきます。さらに、聖路加国際大学の坂元晴香氏からは、研究成果をいかに政策実装へと結びつけるかという実践的視点をご提示いただきます。 基礎から応用、そして政策への展開までを体系的に学ぶことができる本シンポジウムは、研究者のみならず、政策担当者や学生にとっても極めて貴重な機会となるでしょう。データ駆動型政策立案の重要性が高まる中、日本におけるGBD研究とその社会実装の新たな展開が、この場を契機にさらに加速することを心より期待いたします。
[シンポジウム46-1]The Trajectory and Innovations of the Global Burden of Disease (GBD) Study
*Mohsen Naghavi (Institute for Health Metrics and Evaluation, University of Washington)
[シンポジウム46-2]Data-Driven Policy through GBD: Burden of Disease in Japan’s 47 Prefectures
*Shuhei Nomura (Keio University Global Research Institute)
[シンポジウム46-3]GBD to Policy Pathways: Aligning Evidence with UHC/PHC, and Equity
*Haruka Sakamoto (Graduate School of Public Health, St Luke's International University)
