The 84th Annual Meeting of Japanese Society of Public Health

世話人：三輪 眞知子

コミュニティの衰退が指摘される中、地域の課題解決に住民である当事者が取り組み、社会資源の醸成やコミニティエンパワメントを図ることが求められている。本集会は、｢寄り合いワークショップ｣の理論と手法について紹介し、次に、静岡県掛川市においてこの手法を活用して健康な地域づくりを展開した実践例を紹介する。実践した内容は「寄り合いワークショップ」の手法を活用して、「いつまでも元気に安心して暮らし続けられることができる千浜地区」を目指し、掛川市千浜地区住民と「南部大東ふくしあ」が協働で地区の課題や強みを活かした解決策を話し合い、共に実行計画を作成し、地区住民が計画の一部を実行するに至ったというものである。理論および手法と実践例を通して、地域の健康課題を計画作成で終わらせるのではなく、実行にまで至る仕組みづくりについて一緒に考え、コミュニティ再生のきっかけとしたい。