Session Details
【シンポジウム59】小児の睡眠2025(睡眠・休養に関する委員会企画)
Fri. Oct 31, 2025 3:00 PM - 4:30 PM JST
Fri. Oct 31, 2025 6:00 AM - 7:30 AM UTC
Fri. Oct 31, 2025 6:00 AM - 7:30 AM UTC
Room 2 (Reception Hall)
座長:谷川 武(順天堂大学大学院医学研究科公衆衛生学)
兼板 佳孝(日本大学医学部社会医学系公衆衛生学)
兼板 佳孝(日本大学医学部社会医学系公衆衛生学)
令和6年2月に厚生労働省から「健康づくりのための睡眠ガイド2023」が発表された。健康づくりのための睡眠ガイド2023が従前の指針と異なる点の一つは、適正な睡眠時間と睡眠休養感の確保に向けた推奨事項を「成人」「こども」「高齢者」と年代別にとりまとめた点である。
「睡眠・休養に関する委員会」は、国民の健康増進を目的として、睡眠と休養に関する研究の推進と社会実装を目指し活動してきた。これまで地域、職域、妊婦、高齢者、小児といった多様なライフステージを対象にシンポジウムを開催し、最新の研究成果に基づき現状の課題と対応策について議論を重ねてきた。直近では、小児を中心に、睡眠エビデンスの構築や教育現場への応用、さらには安心・安全を衛る観点からの最新知見が共有されている。
先述の「健康づくりのための睡眠ガイド2023 こども」版での推奨事項は、(1)「小学生は9〜12時間、中学・高校生は8〜10時間を参考に睡眠時間を確保する。」 (2)「朝は太陽の光を浴びて、朝食をしっかり摂り、日中は運動をして、夜ふかしの習慣化を避ける。」の二つである。健康的な生活習慣を確立していくうえで、小児期は極めて重要であり、この時期をターゲットにした公衆衛生施策の充実が必要と考えられている。
上記の趣旨に基づき、本シンポジウムでは、「小児の睡眠:2025」をテーマに、志村哲祥先生には乳幼児期から児童期にかけて生じる睡眠問題とその治療について、最新の臨床知見を紹介していただく。大塚雄一郎先生には、思春期に特徴的な生活リズムの変化や休養不足が心身へ及ぼす影響について、公衆衛生学的観点から論じていただく。星野恭子先生には、小児の睡眠啓発活動の歴史的経緯と今後の展望についてご講演いただく。植田結人先生には、Psychomotor Vigilance Test(PVT)を用いた調査による小児のスリープヘルスの可視化に関する最新の試みを紹介していただく予定である。
本シンポジウムが、わが国の小児の睡眠問題の実態を認識することと、これに対する公衆衛生施策などについて議論する場となることを願っている。
「睡眠・休養に関する委員会」は、国民の健康増進を目的として、睡眠と休養に関する研究の推進と社会実装を目指し活動してきた。これまで地域、職域、妊婦、高齢者、小児といった多様なライフステージを対象にシンポジウムを開催し、最新の研究成果に基づき現状の課題と対応策について議論を重ねてきた。直近では、小児を中心に、睡眠エビデンスの構築や教育現場への応用、さらには安心・安全を衛る観点からの最新知見が共有されている。
先述の「健康づくりのための睡眠ガイド2023 こども」版での推奨事項は、(1)「小学生は9〜12時間、中学・高校生は8〜10時間を参考に睡眠時間を確保する。」 (2)「朝は太陽の光を浴びて、朝食をしっかり摂り、日中は運動をして、夜ふかしの習慣化を避ける。」の二つである。健康的な生活習慣を確立していくうえで、小児期は極めて重要であり、この時期をターゲットにした公衆衛生施策の充実が必要と考えられている。
上記の趣旨に基づき、本シンポジウムでは、「小児の睡眠:2025」をテーマに、志村哲祥先生には乳幼児期から児童期にかけて生じる睡眠問題とその治療について、最新の臨床知見を紹介していただく。大塚雄一郎先生には、思春期に特徴的な生活リズムの変化や休養不足が心身へ及ぼす影響について、公衆衛生学的観点から論じていただく。星野恭子先生には、小児の睡眠啓発活動の歴史的経緯と今後の展望についてご講演いただく。植田結人先生には、Psychomotor Vigilance Test(PVT)を用いた調査による小児のスリープヘルスの可視化に関する最新の試みを紹介していただく予定である。
本シンポジウムが、わが国の小児の睡眠問題の実態を認識することと、これに対する公衆衛生施策などについて議論する場となることを願っている。
[シンポジウム59-1]乳幼児・学童期の睡眠: 将来の公衆衛生のために
*Akiyoshi Shimura (Tokyo Medical University, Dept. of Somnology)
[シンポジウム59-2]思春期における睡眠と休養に関する疫学研究
*Yuichiro Otsuka (Division of Public Health, Department of Social Medicine, Nihon University School of Medicine.)
[シンポジウム59-3]History and future of sleep education for children in Japan
*KYOKO HOSHINO (Segawa Memorial Nuerological Clinic for Children)
[シンポジウム59-4]PVTを用いた小児のスリープヘルスの可視化
*Yuito Ueda (Department of Public Health, Juntendo University School of Medicine)
