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[SS-6-01]AI Utilization and Communication in Project-Based International Collaborative Learning

*Yoshiyuki Asazu1, *Hiroyoshi Miwa1, *Yusuke Imanishi1, *Kentaro Hasa1,2 (1. Kwansei Gakuin University, 2. University of British Columbia)
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Keywords:

Intercultural Collaborative Learning,Intercultural Communication,Artificial Intelligence

本発表では、関西学院大学における2025年度春学期「多文化共修科目」の授業を対象に、AIを活用した異文化間コミュニケーションの促進について検証した春学期の研究成果を報告します。国際共修の場では、異なる文化的背景や言語能力の差異が学生間のコミュニケーションの障壁となることが指摘されています。本研究では、AIがそのような課題をどのように補完し、学習効果を向上させるかを探るため、AIを活用したコミュニケーション支援の効果を分析しています。

研究では、授業内のプロジェクトワークを通じて、AIを使用するグループと使用しないグループのディスカッションを比較し、発話量や意見交換の質にどのような違いが生じるかを検証します。学期前半ではAIを使用しないディスカッションを行い、ベースラインデータを収集。その後、学期中盤からAIを導入し、学生の発話の活性化や相互理解の深化にどのような影響を与えるかを分析します。

本発表では、これらの初期的な研究結果を示すとともに、国際共修の場におけるAIの活用可能性とその限界について議論します。また,こうしたAIを活用した国際共修授業での評価についても考えます。今後、秋学期に予定しているさらなるデータ収集を踏まえ、AIの活用が長期的な学習効果や異文化理解にどのように貢献しうるのかを明らかにしていく予定です。国際共修におけるAI活用や、異文化間コミュニケーションの教育実践に関心をお持ちの方は、ぜひ本セッションにご参加いただき、今後の教育への応用について共に議論できれば幸いです。