Presentation Information
[P04-01]Subdcted Kyushu-Palau Ridge beneath Kyushu
*Azusa SHITO1 (1. Okayama University of Science)
Po波So波は、海洋リソスフェアを選択的に伝播するP波S波で、大振幅・高周波数成分・長持続時間を特徴としている(例えば、Walker, 1977)。我々はこれまでの研究において、Po波So波は海洋リソスフェア内の層状不均質構造によるP波S波の多重前方散乱から生成されることを示した(Shito et al., 2013)。また、古い海洋リソスフェアでPo波So波がより効果的に伝播することを発見し、海洋リソスフェアの年代に依存するPo波So波の伝播効率の増加は、層状不均質構造を含む海洋リソスフェアの厚さの増加と内部減衰の減少によって定性的に説明できることを示した(Shito et al., 2015)。これらの研究は、Po波So波が海洋リソスフェアの構造を調査する強力なツールであることを示している。
最近、海洋リソスフェアの構造変化が沈み込み帯における地震活動や火山活動に与える影響が指摘されている(Yamamoto et al., 2013; Shibata et al., 2014)。しかし、深部まで沈み込んだ海洋リソスフェアの構造変化の影響についてはほとんど知られていない。
本研究では、九州下に沈み込んだフィリピン海プレートの特に九州・パラオ海嶺に着目し、Po波So波の解析にもとづいて構造変化を調査した。九州下のフィリピン海スラブで発生した地震(マグニチュード3以上、深さ50 km以深)から得られたPo波So波をもちいて、沈み込んだフィリピン海プレートの異なる領域を通過するPo波So波を比較し、観測された特徴(伝播速度と波形エンベロープの形状)からフィリピン海プレートの構造変化について検討した。その結果、球磨地方から宮崎平野の下を通過するPo波So波は、(1)周囲と比較して数%伝播速度が遅く、(2)波形エンベロープのPo波の振幅が小さい、という特徴を持つことがわかった。さらに、2次元波形モデリングにより、前述の観測されたPo波So波の特徴は、通常よりも厚い地殻を持つ海洋リソスフェアの構造で再現できることがわかった。これは、沈み込む前の九州・パラオ海嶺の構造的特徴(Nishizawa et al., 2016)と調和的である。以上の結果は、九州・パラオ海嶺による海洋リソスフェアの構造変化が宮崎平野から球磨地方の下付近まで延長していることを示唆しており、このことがテクトニクスに与える影響についても考察する。
最近、海洋リソスフェアの構造変化が沈み込み帯における地震活動や火山活動に与える影響が指摘されている(Yamamoto et al., 2013; Shibata et al., 2014)。しかし、深部まで沈み込んだ海洋リソスフェアの構造変化の影響についてはほとんど知られていない。
本研究では、九州下に沈み込んだフィリピン海プレートの特に九州・パラオ海嶺に着目し、Po波So波の解析にもとづいて構造変化を調査した。九州下のフィリピン海スラブで発生した地震(マグニチュード3以上、深さ50 km以深)から得られたPo波So波をもちいて、沈み込んだフィリピン海プレートの異なる領域を通過するPo波So波を比較し、観測された特徴(伝播速度と波形エンベロープの形状)からフィリピン海プレートの構造変化について検討した。その結果、球磨地方から宮崎平野の下を通過するPo波So波は、(1)周囲と比較して数%伝播速度が遅く、(2)波形エンベロープのPo波の振幅が小さい、という特徴を持つことがわかった。さらに、2次元波形モデリングにより、前述の観測されたPo波So波の特徴は、通常よりも厚い地殻を持つ海洋リソスフェアの構造で再現できることがわかった。これは、沈み込む前の九州・パラオ海嶺の構造的特徴(Nishizawa et al., 2016)と調和的である。以上の結果は、九州・パラオ海嶺による海洋リソスフェアの構造変化が宮崎平野から球磨地方の下付近まで延長していることを示唆しており、このことがテクトニクスに与える影響についても考察する。
