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[P08-09]Rupture characteristics of an earthquake (Mw 5.3) at the edge of the largest coseismic slip area during the 2024 Noto Peninsula Earthquake

*Sora Tsukamoto1, Takuji Yamada2 (1. Graduate School of Science and Technology, Ibaraki Univ., 2. Ibaraki University)
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1.はじめに
 石川県の能登半島では、北西―南東方向の圧縮軸を持つ応力場が支配的であり、1729年の地震や2007年能登半島沖地震のように、過去にもM6~7の逆断層型地震が繰り返し発生している(Hamada et al., 2016; Hiramatsu et al., 2008)。また、Yamada et al. (2025)では、2024年1月に発生したM7.6の能登半島地震における震源断層の形状と、すべり分布の検証が行われ、能登半島北西部において、断層の屈曲構造と大すべり域の存在が指摘された。本研究では、この大すべり域の東端部で2024年1月3日10時54分に発生したMw5.3の中規模地震(余震)について、経験的グリーン関数(以下、EGFと表記する)を用いた波形インバージョンを行い、震源時間関数を求め、破壊の特徴を議論する。

2.解析手法
 本研究では、K-NETで観測された強震加速度記録を時間積分した速度波形記録を使用した。まず、解析対象地震のごく近傍で発生し、かつ同じメカニズム解を持つMw3.9の地震(2024年1月3日16時08分発生)の観測波形に対し、幾何減衰の影響を考慮した補正を行った波形をEGFとして使用した。地震の規模を考慮すると、EGFの破壊継続時間は0.3秒前後であると推測される。次に、各観測点での解析対象地震の東西・南北成分波形に対して、S波到着の前2秒~後8秒の計10秒間を切り出し、0.1Hzから1.0Hzのバンドパスフィルタをかけて解析対象波形を準備し、0.1秒ずつずらした45個の時間窓を用いて、Mw5.3の解析対象地震の震源時間関数の解析を行った。解析に使用した観測点数は22点(44成分)である。震源の北側には観測点が存在しないが、東側から南西側にかけて震源を囲むように観測点が存在している。

3.結果・考察
 得られた震源時間関数と、波形インバージョンで合成された波形と観測波形の比較を示す。Variance reductionは55%であるが、現在の解析結果では観測波形の再現の程度は観測点によって異なる。例えば、震源に最も近い観測点であるISK003では、位相の一致は良いものの、振幅がやや小さい。また、ISK006のように、観測波形の位相が再現できていない観測点も存在する。これらは、観測点ごとの地震計のS/N比や、S波到達時刻の読み取りの精度に起因する可能性がある。得られた震源時間関数からは、次のことが読み取れる。Mw5.3の解析対象地震は、破壊開始から0.8秒後にモーメントレートが最大となり、破壊継続時間は約1.5秒であった。1.5秒よりあとに見られるサブイベントの信頼性については、今後さらに解析を進めて検証する予定である。現在の解析対象であるMw5.3の地震の地震に加えて、2024年能登半島地震の震源域に位置する他の中規模地震についても同様の解析を行い、破壊の特徴の空間分布や大すべり域との関係についても議論を行う予定である。

参考文献:
- Hamada et al. (2016), Tectonophysics, https://doi.org/10.1016/j.tecto.2015.12.019
- Hiramatsu et al. (2008), EPS, https://doi.org/10.1186/BF03352846
- Yamada et al. (2025), EPS, https://doi.org/10.1186/s40623-025-02154-4