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[P09-21]Seismicity analysis in the vicinity of the Tokara Islands

*Keita CHIBA1 (1. Association for the Development of Earthquake Prediction)
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トカラ列島近海(小宝島付近)では2025年6月21日ごろから地震活動が活発化し,M5前後の地震が多発した(最大は7月2日のM5.6).メカニズム解が求まった多くの地震は,大局的には南北方向に張力軸を持つ横ずれ型~正断層型のメカニズム解を示している(気象庁).本領域は過去にも活発な地震活動が継続したことがある領域であるが,今回の一連の活動はその中でも最も地震回数が多い.また,震源分布は大局的に東側と西側に分かれており,震源位置が時間の経過とともに変化する様子も認められる(気象庁).加えて,今回の一連の活動では地殻変動が観測されており,最大規模のM5.6地震の発生前後で水平変動の向きに変化が生じたことなども報告されている(国土地理院).
 本報告では,気象庁一元化震源を用いて,当領域において予察的な地震活動解析; 1) GR則のb値 (Gutenberg and Richter 1944),2) ETASモデル (Ogata, 1985, 1988, 1989),を行ったので、それらの結果について報告する.当領域では空間方向の震源誤差が大きいことが予想されるため,これらのパラメタの時間変化について特に注目した.b値の時間変化をみると,初期段階(6月21日~7月1日)のうち,活動が一時的に低調であった6月26日~30日頃にはb値が約1.0となり,活動が活発であった時期の約0.8に比べて高い値を示した.b値の解析については従来法に加えてb-positive法(Van der-Elst, 2021)についても検討したが両者で大きな差異はみられなかった.一方,ETASモデル解析では,地震の規模依存性を示すα値が1.0を下回った.α値は通常の構造地震活動には大きい値(α>2),群発的な地震活動には相対的に小さな値をとることが指摘されており(e.g., Ogata 1992),今回の地震活動は群発的な特徴を強く有することが明らかとなった.本報告ではさらに,b値, ETASモデルの解析に加えて,さらにη値(GR則からの逸脱度を示す指標:Utsu, 1999)や地震発生時刻の間隔分布も考慮し,各クラスター内での活動についても報告する予定である.

謝辞:
本解析では気象庁一元化震源,b値の解析にはSeismoStats (Mirwald et al., 2025),ETASモデルの解析にはXETAS (Ogata and Tsuruoka, 2015)を使用しました.記して感謝いたします.