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[S03-09]Long-term seafloor crustal deformation in the Nankai trough seismogenic zone revealed by in-situ calibration of the DONET pressure gauges

*Yuya MACHIDA1, Shuhei Nishida1, Hiroyuki Matsumoto1, Eiichiro Araki1 (1. Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology)
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南海トラフ沿いのプレート境界型巨大地震において、震源域におけるプレート間カップリング状態の把握には沖合での長期測地観測が不可欠である。そこで、南海トラフに地震発生帯に津波計として設置された地震・津波観測システム(DONET)の水圧計はプレートの沈み込みに伴う海底変動を捉えることが期待されているが、水圧計には機器的なドリフト(時間の経過とともに校正値からずれる現象)の課題があり、定量的な計測が困難であった。 本研究では、国家標準にトレーサブルな移動式水圧校正装置を用い、2018〜2023年にDONET観測点2C-10および1B-08において、DONET水圧計の現場校正を繰り返し実施し、機器的なドリフト成分の推定を行った。ドリフト成分補正後の長期水圧連続記録から、2C-10では2.50±0.02 cm/年、1B-08では1.50±0.04 cm/年の沈降傾向が明瞭に得られた。両観測点とも季節的な周期変動(年周期)も確認されたが、海洋変動だけでは沈降速度差を説明できず、プレート間カップリング強度の空間差が原因である可能性が示唆された。 本成果は、震源域においてプレート収束に伴う年1〜2 cm規模の長期海底沈降を定量的に捉えた初の事例であり、適切な現場校正により、既存の海底水圧観測網を長期測地観測装置として活用できることを示す。JAMSTECでは引き続き現場校正を実施しているとともに、観測点の拡大を図っている。今後、複数観測点での校正を継続することで、沈み込み帯におけるカップリング分布の詳細マッピングや、地震予測精度の向上、浅部スロー地震との関連性の把握が期待される。