Presentation Information
[S14-01]Unnoticed Strong Seismic Vertical Shock Waves - Part 4 -
- Radio-noise information system by citizen's observation : RISCO -
*Hiroshi MAEHARA1 (1. Geosystem Research Institute (Section: Kyoto geotechnical research))
1.はじめに これまで観測できてない地震鉛直衝撃波の現象に関して、啓発・広報活動1-9)を続けてきましたが,この波の波形を正確に測るためには地震予知の実用化が必要です.それも加味して,兵庫県南部地震時の貴重な経験を,少しでも地震防災に役立てるために,昨年はラジオノイズの観測を提案10)しました.それに先立つ「市民による地震前兆現象の観測」11)については,弘原海清先生が震災後に,「PISCO」11)と名付けて行われていたのですが,現在その活動は途絶えているようです.現在のwebの情報環境では,必要な関連情報が得やすいことが,最近になって分かり,貴徳者の努力により共同観測の提案10)を実践する運びになりました. そこで本稿では,これ迄のように大地殻変動の概況を調べて,新たな広域的な地殻変動の解釈と,原発安全性への警鐘を述べます.そして,事前防災(地震直前予知)と地震鉛直衝撃波の観測に少しでも役立たすための,「市民によるラジオノイズ観測情報システム :RISCO」について紹介します。2.大地殻変動の概況と原発の安全性への警鐘 図1a,bと図2は,東日本太平洋沖地震の前後で日本列島の地殻変動の様相が一変したことを表し,その状態は図2に示す地震で動いた変動形態とも異なります.図3は6月時点の5年間の地殻変動図で,二重破線(⊄)付近を軸として,日本海側の地殻の下(岩流圏)の流動的な岩石体が,太平洋側に噴き出す動き(粘弾性流動)を反映しています.その形は図1bの形態に似て,主軸部では現在もこの変動形態が続いています.この粘弾性流動の影響は,従来からのプレートの動きとも競合して図3の渦A,渦B,渦Cをも起させています. このように粘性流動をする地殻の上に多くの原発施設が作られています.構造物を破壊する威力の地震鉛直衝撃波は,観測し難い孤立波12)で図4の形が予想され,M6級の地震から起きます.M6級の地震はどこでも起きると言われており,原発施設は下からの鉛直衝撃対策は取られておらず危険に晒されています.3.市民によるラジオノイズ観測情報システム RISCO の紹介 兵庫県南部地震でのラジオの雑音を広範囲で聞いた貴重な経験13,14)を生かすために,前述の「PISCO」の例に倣い,観測対象をラジオのノイズに絞ったものが「市民によるラジオノイズ観測情報システム,Radio-noise information system by citizen's observation (RISCO)」です.その趣旨は前兆現象の情報を多数の市民が自主的に扱い,判断も自主的に行うことです.ラジオの雑音を聞いた体験例は文献13,14)にあります.ラジオノイズの強度に対する避難困難者の対応策の素案が表1です.このシステムの概要のダイアグラムが図5です.ポイントは観測を共同でして,ノイズの強度分布図を作り,事前防災の仕方を自分たちで判断することです. このシステムを行い易くなった要因は,個人的な情報交換がweb環境でし易くなり,位置情報と雷情報が管理者の提供情報や,アプリを利用して得やすくなったことです.使用機器はPC,タブロイド,スマホ等で,誰でもどこでも扱えて,参加しやすいシステムで発足させ改善を重ねる積りです.ノイズは先行破壊部の岩石の圧電効果を伴う破壊で起きると考えられます.しかし,大きな地震はめったに起きないことと,ラジオノイズを発生せないズレ破壊型の地震が多くあります.それで,ラジオの放送に日頃馴染んでおられる方々の参加を歓迎します.地震の前兆現象に関心を持たれる方々が増えることは,防災意識の向上にも役立つと考えられます.ひとたび有効に機能すると安全上絶大な効果があります.南海トラフ地震には適用が難しいが,最低限の観測体制は取ることが望まれます.

