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[S23-01]Evaluation of swarm-like activity in northern Yamaguchi Prefecture using the PhaseNet model considering classification of LFEs

*Kengo SIMOJO1 (1. Meteorological Research Institute)
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山口県北部では,2025年2月以降にMJMA 2クラス未満の地震活動が活発化している.2月上旬に深さ40km付近において,2月下旬には深さ30km程度において低周波地震活動が発生し,3月上旬まで継続する.その後は空間分布の経時的な変化を伴う通常地震の活動が活性化し,断続的な活性・静穏を伴いながら,本予稿を投稿した8月以降も継続する.低周波地震活動は深部流体やマグマの移送(e.g. Ohmi and Obara, 2002)と関連し,震源の移動を伴う地震活動は大地震発生前の前駆的すべり(e.g. Kato et al., 2016)や流体流動(e.g. Yoshida et al., 2023)とも関係する現象であり,詳細な地震活動の様態を掴むことが防災上において重要である.本研究では,P相・S相・ノイズの3値を波形分類する機械学習モデルであるPhaseNet (Zhu and Beroza, 2019)を基盤とした,通常地震のP相・S相および低周波地震のP相・S相およびノイズの5値の分類を行う構造に置き換えたモデル(PhaseNet5)を考案する.PhaseNet5に学習させるデータとして,日本の地震波形を用いてPhaseNetモデルを再学習しその精度を検証した研究(Naoi et al., 2025)において整理されたデータを使用した.学習したPhaseNet5を検測器として山口県周辺の一元化処理に利用される速度観測点(32地点; 100Hzサンプリング)の2025年2月1日から2025年4月30日の期間の連続波形に適用し,その自動検測結果をもとに気象庁の自動震源決定ルーチン用プログラム(PF法, 溜渕ほか, 2016)による震源決定を行った.その結果,群発地震が発生する領域(以後,群発領域)において,気象庁の一元化震源リストに記載のある震源(図a-1)数の2.3倍以上の震源を決定し(図a-2),既存のカタログでは震源が存在しない時間・深さにも分布が見られる(図b-2).さらに,震源決定に使用した観測点のうち,震源に最も近い4地点での波の到達時刻における低周波地震の位相である確率値を使用し,震源ごとの低周波地震らしさ(LFE-Likeness, 以後「LIKE」)を定義した.一元化震源で低周波地震として登録される震源は,その多くが予め定めた低周波地震へ区分する基準値以上のLIKEとなるほか,一元化に記載のあるLFE以外にも基準値を超過する震源が多数存在し,これは群発領域以外の地域において,LIKEが低い震源が大半を占めることとは対照的である.群発領域内の時空間分布は,西部および深部で次第に高いものが増える傾向を示しつつも,LIKEが基準値以上とそれ未満の震源は総じて近接した場所に存在している.GR則から推定されるb値は1.4以上と周辺の通常地震の活動域に比べて高く,特にLIKEが基準値以上となる震源のみについてのb値は2に近い値を示す.以上の結果は,地殻内流体の西部・深部からの流入と群発領域内での流体圧の複雑な分布を示すだろう.