2027年度組織学会年次大会

全セッションのご案内

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統一テーマ:「多極化する世界経済に挑む経営と組織

 

大会1日目(10/24)A会場(2階:⼀橋講堂)

10:00-11:15 基調講演I(75分)

「日本製鉄の経営改革とUSスチール買収の教訓」
当日配布資料
橋本英二(日本製鉄株式会社 会長兼CEO)

【講演の概要】
社長就任から2年で日本製鉄をV字回復させた経営改革の要諦と世界No.1の鉄鋼メーカーへの復権に向けた挑戦について語る。
※ 講演の詳細は「基調講演Ⅰ」をご覧ください。

 

大会1日目(10/24)B会場(2階:中会議室1〜4)
11:45 - 13:00 ランチョン・セッション(75分)

「学会コミュニティの未来をつくる——多様な研究者の参入・成長・関係形成を支えるために」

当日配布資料
村瀬俊朗(早稲田大学商学部 准教授)
伊藤智明(横浜市立大学国際商学部 准教授)
高田直樹(一橋大学大学院経営管理研究科 講師)

【講演の概要】
 若手研究者、大学院生、実務家、隣接分野の研究者、日本以外の国にルーツをもつ研究者――学会コミュニティには、今後さらに多様な人々が参入し、学びあい、関係を築いていくことが期待されている。一方で、学会は本当に「入りやすい場」「居続けられる場」「成長できる場」になっているのだろうか。
本セッションでは、「学会コミュニティの未来をつくる」をテーマに、若手研究者や大学院生へのインタビュー調査の結果をもとにして、学会参加のハードル、研究者同士の関係形成、キャリア段階に応じた支援、世代や立場を越えた交流のあり方などについて考える。

 

大会1日目(10/24)A会場(2階:⼀橋講堂)
セッション1(75分)

「経営資源の再結合とスタートアップエコシステム」

当日配布資料
山田仁一郎(京都大学大学院経営管理大学院 教授)
三宅卓(株式会社日本M&Aセンターホールディングス 代表取締役社長)
青島矢一(一橋大学イノベーション研究センター 教授)

【講演の概要】
 スタートアップ創出の重要性は広く認識されているものの、日本におけるスタートアップの創出と、それを起点とした産業発展は依然として限定的である。その背景には、経営資源が蓄積されているにもかかわらず、それらがスタートアップや新規事業領域へ円滑に移動しないという「資源の滞留」の問題があると考えられる。すなわち、日本のスタートアップ・エコシステムの課題は、一面では資源の移動と再配置を担うメカニズムの機能不全として捉えることができる。特に、スタートアップM&A市場の未成熟は、この問題の重要な要因の一つであると考えられる。
 本セッションでは、日本におけるM&Aや企業再編の実態を明らかにするとともに、スタートアップ市場が抱える構造的な課題を検討する。さらに、資源の滞留を解消し、スタートアップ創出や企業再編を促進するための方策について議論する。

 

大会1日目(10/24)A会場(2階:⼀橋講堂)

基調講演Ⅱ(75分)

「Innovation Management in the Age of AI and Geopolitical Disruption」
当日配布資料
Dr. Kenneth G. Huang (Dean’s Chair & Professor, National University of Singapore)

※本講演は英語で行いますが、自動で翻訳した日本語字幕を配信します。


【講演の概要】
AIの進化と地政学的緊張の中でイノベーション・マネジメントはどのような変容が求められているのか。本公演の前半では黄教授がこれまで行ってきた多くの研究の中から確認できた近時のイノベーション・マネジメントの特徴と要点を取り上げる。後半では、海外企業による米国企業への投資や越境企業に対して米国の政権が規制を強化する動きの中で、企業は技術イノベーションのマネジメント、AI技術の組織としての受容、そして、戦略をどのように変容させてきたかについて紹介する。
※ 講演の詳細は「基調講演Ⅱ」をご覧ください。

 

 

大会1日目(10/24)A会場(2階:⼀橋講堂)

会長講演(45分)

「組織学会67年:これまで、これから」
当日配布資料
網倉久永(組織学会会長)

【講演の概要】
 組織学会は、67年前の1959年9月に設立され、様々な変化を体験して、現在に至っています。自分自身よりも組織学会のほうが「高年齢」ですので、すべてを直接体験してきたわけではありませんが、学会活動の個人的な体験を振り返り、これまでに変わってきたこと、変わらないこと、これから変わっていくだろうこと、変わらずにいて欲しいことをお話しようと思います。

 

 

大会2日目(10/25)B1会場(2階:中会議室1〜2)

セッション2(75分)

編集委員会セッション
「TBA」
当日配布資料
 

 

 

大会2日目(10/25)B2会場(2階: 中会議室3〜4)

セッション3(75分)

「ポスト・グローバル化時代における国際経営:多国籍企業の課題と挑戦」
当日配布資料
大木清弘(東京大学大学院経済学研究科 准教授)

【講演の概要】
 冷戦終結後、世界はグローバル化に向かった。政治的緊張の緩和、IT技術の進歩が世界のグローバル化を後押しし、新興国企業も含めて多国籍企業の活動は活発化した。しかし2020年以降、こうしたグローバル化の動きと逆の動きが加速している。COVID19のパンデミックによる分断から始まり、ウクライナ紛争、イラン紛争など、いわゆる「地政学的リスク」が増している状況である。このような「ポスト」グローバル化時代において国際経営はどのように変わるのか?多国籍企業はどのような課題を抱え、対応していかなければならないのか。本セッションはこのようなテーマに関連する研究報告を複数行う予定である。

 

大会2日目(10/25)B1会場(2階:中会議室1〜2) 

セッション4(75分)

「経営学と人文学・歴史学」
当日配布資料
中村英仁(一橋大学大学院経営管理研究科 准教授)
横江良祐(一橋大学大学院経営管理研究科 准教授)
司会:島本実(一橋大学大学院経営管理研究科 教授)、酒井健(一橋大学大学院経営管理研究科 准教授)

【講演の概要】
「一本柔道はいかに競争の規範となったのか:創られた伝統と現代日本柔道における競技実践の正統化」中村英仁
 本報告の目的は、創造された伝統としての一本柔道を題材に、スポーツの伝統を支える価値体系がいかに社会的な語りによって正統化され、競技実践を方向づける規範として機能してきたのかを検討することである。特に本報告が注目するのは、2000年代の日本柔道において、明治時代に制定された、決まり技のレベルを示すものであるはずの「一本」が現代において単なる理念的遺産ではなく、競技における正統な勝ち方を定義する規範として再編された過程である。スポーツにおける価値観と、それに基づく実践は社会的に構築されたものなのである。

「英国ビール業界と経営史研究の政治的利用:1979〜1994年」横江良祐
 本報告は、英国ビール業界が T.R. Gourvish & R.G. Wilson, The British Brewing Industry, 1830–1980 (Cambridge, 1994) の執筆を委託し、飲酒政策に影響を及ぼそうとした過程を検討する。市場慣行をめぐる批判に直面していた業界は、二名の著名な経営史学者に研究を委託し、「正確」で「客観的」な業界像を発信することで、英国経済における自らの構造的不可欠性を示そうとした。本報告は、組織論・経営史における「歴史語り」の研究を、産業界の政治的権力をめぐる研究領域に接続し、学術的な経営史研究がビジネスにとって政治的資源となりうることを明らかにする。

 

 

大会2日目(10/25)B2会場(2階: 中会議室3〜4)

セッション5(75分)

「経営判断とAI: AIは経営者になりうるか」
当日配布資料
山根隆行(三井不動産株式会社 DX本部 AI戦略室長)
風間正弘(Ubie株式会社 Chief AI Officer (CAIO))
永山晋(一橋大学大学院ソーシャルデータサイエンス研究科 准教授) 
司会:西野和美(一橋大学副学長・大学院経営管理研究科 教授)

【講演の概要】
 生成AIの経営への関与に関する現在の状況と、技術的に将来経営機能をAIが担うことは可能になるのか、そこでの課題は何か、について、AIエージェントを活用する企業担当者やデータサイエンティストによるご講演(15分程度ずつ)とパネルディスカッションを行う。

 

大会2日目(10/25)B会場(2階:中会議室1〜4)

セッション6(75分)

「観光振興における地域の組織・人材の課題」
当日配布資料
池上重輔(早稲田大学大学院経営管理研究科 研究科長・教授)
村木智裕(株式会社Intheory 代表取締役、合同会社Tourism Exchange Japan Co-Founder)
司会:鎌田裕美(一橋大学大学院経営管理研究科 教授)

【講演の概要】
 地域が観光振興をする際、DMO(Destination Marketing/ Management Organization)などが中間組織となって主導することが求められる。日本においても、観光地域づくり法人などDMOの設立、運営を後押ししている。しかし、現実には、地域のさまざまなステークホルダーをまとめる必要があり、とくに地方部において人材の確保や育成に課題がある。また、財源の確保も課題である。こうした地域の組織において、求められる人材はどのような人材なのか、そうした人材を育成し、どのように組織を形成、運営する必要があるのかについて、学術、実務の両面から考える。

 

大会2日目(10/25)B会場(2階:中会議室1〜4)

セッション7(75分)

「組織や人の経営についての研究と実務〜関わりの有無と多様性」
当日配布資料
江夏幾多郎(神戸大学経済経営研究所 教授)
田中秀樹(同志社大学政策学部 教授)
余合淳(南山大学経営学部 准教授)
林祥平(中央大学商学部 准教授)
伊達洋駆(株式会社ビジネスリサーチラボ 代表取締役)
北林孝顕(川崎重工業株式会社 理事)
森島將人(株式会社富士薬品 執行役員)

【講演の概要】
 言うまでもなく,経営学は実務についての研究である。そのため,「研究は実務に影響を与えるべきだ」という主張が常になされ,反論を含む様々な論議を呼んできた。研究者のそうした論議は,実務(家)における研究(者)のニーズをどれだけ反映あるいは想定したものなのだろうか。また近年,研究と実務の「二足の草鞋」を履く事例や,研究知を実務に還元する事業を営む事例が増えている。本セッションでは,人や組織の経営に様々な立場で携わる人々による自由闊達(予測困難)なディスカションを通じて,研究と実務のそれぞれ,あるいは双方を生きるとはどういうことかについて,振り返るきっかけを提供したい。