日本原子力学会

エネ総研ではOECD/NEAプロジェクトARC-F（福島第一原子力発電所の原子炉建屋および格納容器内情報の分析）に参加し、SAMPSONを用いた福島第一事故解析を実施している。これまでの事故進展シナリオ分析・SA解析結果により、事故中の熱水力挙動はおおむね特定できたと考えているが、事故中のFP挙動には不明点が多く、事故中に放出された放射性物質量や事故後に測定された線量実測値を必ずしも説明できていない。本発表では最新の知見を反映した事故進展シナリオ、熱水力挙動に関する解析結果およびFP挙動の詳細評価に向けた検討方針について報告する。