2022年春の年会

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2022年3月16日〜3月18日オンライン
日本原子力学会
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[2A11]4次元ランジュバン模型によるモード別核分裂片平均全運動エネルギーの研究

*島田 和弥1、石塚 知香子1、千葉 敏1(1. 東工大)

キーワード:

核データ、核分裂、ランジュバン模型、運動エネルギー、フィッションモード

核分裂で放出されるQ値の9割以上は分裂片の持つTKE(全運動エネルギー)となる。励起エネルギーが増加するとTKEが減少することが実験的に知られている。分裂片は対称に分裂し小さいTKEを有するSuper-long(SL)モードと、A=132近傍の殻効果の影響を受けて非対称かつ大きいTKEを有するStandard(ST)モードに分類されるが、これまではTKE減少の理由として励起エネルギーと共にSLモードの割合が増加するためと解釈されてきた。一方、4次元ランジュバンモデルに基づく我々の研究で、TKE減少の理由が励起エネルギー増加に伴う重い分裂片の変形度が増加するためであることが分ってきた。本研究では、SL及びSTモードごとのTKEの励起エネルギー依存性を計算した。その結果、これまでの解釈と異なり、TKEの励起エネルギー依存性はほぼSTモードの励起エネルギー依存性によって決定されることが分った。