2023年春の年会

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2023年3月13日〜3月15日東京大学駒場キャンパス
日本原子力学会
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[1A14]中性子照射したLi2TiO3-Li4SiO4混合セラミックにおけるトリチウム放出挙動に及ぼす照射量影響

*周 啓来1,2、三福寺 旭1、譚 広繁1,3、大矢 恭久1(1. 静大、2. 武漢理工大、3. 北京科技大)

キーワード:

トリチウム増殖材、核融合、中性子照射、水素同位体、リチウムセラミック

Li2TiO3-Li4SiO4混合セラミックが核融合炉トリチウム増殖材の候補として挙げられる。本研究では、異なるフルエンス及びフラックスの中性子照射を行い、昇温脱離および等温脱離実験(TDS)により中性子照射条件がトリチウム放出挙動への影響を調べた。中性子フルエンスが増加し、TDSスペクトルが低温領域にシフトした。一方、中性子フラックスが低減すると、トリチウム放出スペクトルの幅が広くなり、放出ピークの数も増えていた。また、拡散モデルに捕捉・脱捕捉プロセスを加え、得られたTDSスペクトルは等温加熱実験による結果を反映できる。さらに、等温加熱終了後にもう一つのトリチウム放出ピークが現れ、セラミック材中にトリチウム滞留することが示唆される。そこで、Li2TiO3-Li4SiO4混合ミックに対して、材料中のトリチウム拡散だけでなく、捕捉・脱捕捉プロセスも考える必要がある。