講演情報
[3F01]高速中性子育種に向けた種子照射のためのKUANS照射場の高速中性子束評価
*杁山 瑞貴1、田﨑 誠司1、日野 正裕1、那須田 周平1、妹尾 哉汰1 (1. 京大)
キーワード:
植物育種、高速中性子、小型中性子源
高速中性子は高い透過力を有し、植物種子内部まで均一に線量を付与できる点で、従来の放射線育種を補完する新たな育種手法として期待されている。本研究では、京都大学小型加速器中性子源KUANSの中性子発生ターゲット近傍の領域を高速中性子照射場として活用し、農学研究科の育種学研究室との連携のもと、照射から育成・解析までを一貫して行う体制を構築している。将来的な目標は、変異が安定するM3世代を対象としたゲノム解析により、高速中性子が誘発する変異の規模や分布を定量化することである。その実現に向け、コムギ種子およびシロイヌナズナ種子に対して線量条件を変えた照射を実施し、次世代以降での変異評価の準備を進めている。また、黒鉛反射材を有する照射用セルを開発し、変異誘発効果を定量化するうえで必要となる高速中性子束評評価を行った。本発表では、これらの照射実験の概要と高速中性子束評価の結果について報告する。
