講演情報
[37]日本統治下京城の宗廟周辺街路計画における風水的地形観の検討
○五島 寧1 (1. 横浜市)
キーワード:
ソウル、京城、風水、宗廟、市区改正
日本統治下の京城に於ける宗廟と昌徳宮のあいだの道路計画をめぐる対立は,総督府・李王職・全州李氏という三者の意向の違いから生じた。経路の実現可能性,祭祀空間の静寂と保全,王家居住空間への騒音影響といった実務的判断に基づき,道路線形が繰り返し調整された。総督府は交通改善と道路網の連続性を重視し,李王職は宮廷生活を乱さない経路を求め,全州李氏は風水に基づき尾根切断に反対した。本研究は,こうした関係者の意向と現場での設計調整が最終的な線形決定を形づくったことを明らかにしている。
