講演情報
[32]ポイ捨てゴミの発生と環境条件との関連に関する定量分析-福岡市中央区天神地区に立地する広場・公園等の公共空間を対象として
○栗屋 真生1、黒瀬 武史2 (1. 東急株式会社、2. 九州大学)
キーワード:
ポイ捨てゴミ、公共空間、一般化線形混合モデル ロジスティック回帰分析、環境要因、環境デザインによる犯罪予防
近年、適切ではない場所にゴミを捨て置く行為(ポイ捨て)は、都市の衛生環境や景観の質を低下させる要因として問題視されており、根拠に基づいた対策を講じることは重要である。本研究では、広場および公園等の滞在性質を有する公共空間を対象として、ポイ捨てゴミの発生と環境条件との関係を定量的に把握し、各条件の相対的な関連の強さを整理することを目的とした分析を行った。その結果、対象地間の差異を統計上で統制した上で、視認範囲や人工物遮蔽といった複数の環境条件が発生と有意に関連することが明らかになり、複数条件の重なりによって生じるミクロな空間構成の違いが発生に影響する可能性が示された。また、各要素の関連の強さを整理すると、装置や表示の設置といった制度的監視よりも空間構成によって生じる自然監視がポイ捨てゴミの発生と強い負の関連を持つこと、人工物の存在量そのものよりも周辺に形成される局所的な物陰が発生と強い正の関連を示すことが明らかになった。
