講演情報

[45]マイクロシミュレーション型都市モデルによる介護サービス需給の将来推計と空間的公平性の評価-愛知県豊橋市を対象として

○須本 英暉1、杉木 直2、小野 悠2 (1. 独立行政法人都市再生機構、2. 豊橋技術科学大学)

キーワード:

介護サービス、需給バランス、MS型都市モデル、KD2SFCA法、空間的公平性、事業所立地

本研究は、介護サービスの将来的な需給バランスと空間的公平性を評価する枠組みを提示するものである。愛知県豊橋市を対象に、要介護認定の発生・更新・要介護度遷移等を組み込んだMS型都市モデルを用いて、2020年から2040年までの要介護認定者数の空間分布を推計した。これに基づき、訪問系・通所系サービスのアクセシビリティをKD2SFCA法により評価するとともに、ジニ係数および二変量LISAを用いて空間的公平性を分析した。その結果、将来の需要増加に伴ってアクセシビリティは低下した。中心部で相対的に充足し、周辺部で相対的に不足する構造が継続することが示された。また、事業所追加によりアクセシビリティは改善するものの、追加件数の増加に伴い改善効果は逓減した。以上より、介護サービス供給の確保には、供給配置の最適化に加え、都市構造を踏まえた一体的な計画が必要であることが示唆された。