講演情報
[17]建替え後の団地におけるエリアマネジメント組織の自立プロセスと専門的支援の役割に関する研究
○坂本 怜奈1、有田 智一2 (1. 独立行政法人都市再生機構、2. 筑波大学システム情報系社会工学域)
キーワード:
エリアマネジメント、団地再生、自立プロセス
戦後に供給された大規模団地の老朽化やコミュニティ衰退に対し、UR都市機構はエリアマネジメントによる再生を推進している。しかし、外部主導から継続可能な住民主体運営への移行プロセスや、支援側の役割は十分に整理されていない。 本研究は、賃貸と分譲が混在するひばりが丘団地(まちにわひばりが丘)と浜甲子園団地(まちのね浜甲子園)を対象に、エリアマネジメント組織が外部支援を受けつつ自走化に至るプロセスを解明する。具体的には、「初期設計期」「伴走期」「自走期」の三段階に区分し、制度設計、財源、人材育成等の変容を分析した。 その結果、初期段階から自立を見据えた制度設計と財源確保が行われていたこと、拠点整備を核に関係性形成と小規模事業による収益確保が並行して進められていたこと、段階的な参加を可能とする仕組みが担い手育成に寄与していたことが明らかとなった。 一方で、地域特性に応じた組織構造や運営手法の差異も確認され、画一的なモデルの適用には限界がある。以上より、持続可能な住民主体運営の実現には、各段階に応じて外部支援の役割を段階的に移行し、内発的な運営能力を醸成することが重要である。
