講演情報
[65]3D都市モデルを活用した洪水浸水に対する都市脆弱性の汎用的評価に向けた基礎的な研究-防災指針作成に活用可能なまちづくりの観点からのリスク評価
○小林 孝1、菊池 雅彦2 (1. 東京都北区、2. 埼玉大学大学院理工学研究科)
キーワード:
洪水浸水リスク評価、3D都市モデル、避難困難、屋内安全確保、長期間浸水
本論文では、Project PLATEAUによって整備された3D都市モデルを用いて、都市の洪水浸水に対する脆弱性を、汎用的に評価する新たな手法に関する基礎的研究を提示する。3D都市モデルをはじめとする全国レベルで提供されるオープンデータのみを活用し、暴露の空間解像度を高精度化すると同時に、避難に関する脆弱性を定量化することで、洪水浸水に対する都市脆弱性の評価を試みた。脆弱性は、「指定緊急避難場所までの到達困難性」、「自宅での屋内安全確保の困難性」、「近隣を含めた屋内安全確保の困難性」、「長期間浸水継続」の4つの観点から判定した。その結果、近隣を含めた屋内安全確保の重要性が示され、またハザードマップからは評価できない、市区町村ごとの脆弱性の特徴を明らかにすることができた。さらに、市街化区域において、長期間浸水継続人口が多いことが定量的に示された。3D都市モデルの特性を生かし、立地適正化計画の防災指針に役立つ分析結果を得られた。
