講演情報
[41]河川洪水時の浸水域からの最短距離脱出を前提とした容量制限付き避難所最適配置
○富澤 祐輔1、吉川 徹1 (1. 東京都立大学)
キーワード:
脱出避難、河川洪水、避難所、最適配置、容量制約、遺伝的アルゴリズム
本研究は、避難所の容量制約を考慮しつつ、浸水域からの脱出を優先する、河川洪水時の避難所配置に向けた2段階最適化モデルを提案する。従来の避難計画では、避難経路の冠水リスクや避難所の定員超過が無視されることが多い。本研究では東京都日野市を対象とし、遺伝的アルゴリズムを用いて避難者の総移動距離を最小化する最適配置を導出した。分析の結果、現状の避難所配置には深刻な地理的ミスマッチと容量不足が存在することが判明した。さらに最適化の過程で、容量と避難効率の間に非線形な関係があることが示された。理論上の必要最小限の容量しか確保しない場合、総移動距離は十分に短縮されない。対照的に、5.3%の余剰というわずかな余裕を設けるだけで、全体の移動距離は劇的に短縮される。本モデルは、都市の防災計画策定において、効果的かつ現実的なツールを提供するものである。
