講演情報

[62]自転車通行環境の変化が経路・駐輪場選択に及ぼす影響の評価-動的離散選択モデルとシミュレーション分析を用いて

○上杉 朋花1、浦田 淳司2、藤井 さやか2、雨宮 護2、山本 幸子2、槙枝 潤一3、山崎 貴大3、永田 乃倫子4 (1. 筑波大学大学院システム情報工学研究群、2. 筑波大学システム情報系、3. 鹿島建設株式会社建築設計本部、4. 株式会社アバンアソシエイツ事業推進部)

キーワード:

自転車経路選択、駐輪行動、動的離散選択、空間評価、スマートプランニング

自転車通行環境の変化が経路・駐輪場選択に及ぼす影響を評価することを目的として,経路・駐輪場選択モデルを構築し,その推定結果に基づくシミュレーション分析を行った.対象は大学構内で実施された駐輪場の再配置,自転車動線の変更,通行・駐輪ルールの見直しを伴う社会実験である.分析にあたっては,動的離散選択モデルの枠組みに基づき,Recursive Logit(RL)モデルを拡張した経路・駐輪場選択モデルを構築した.駐輪場選択モデルから得られる選択確率を走行継続確率として導入することで,将来の駐輪可能性を考慮した経路選択を表現した.パラメータ推定の結果,拡張モデルは従来のRLモデルより高い適合度を示し,構築したモデルの妥当性を確認した.モデルパラメータの比較により,社会実験による通行環境の変化に応じて経路選択の規定要因が変化した可能性が示された.また,シミュレーション分析により,社会実験期よりも大きな自転車需要下で有効な通行・駐輪環境の提案の比較を行った.特に,経路・駐輪場選択を同時に評価したため,駐輪場位置に応じた通行量変化まで分析可能であり,細い経路への自転車通行の過剰な集中を評価することができた.