講演情報

[73]高齢者の移動特性を踏まえた生活関連施設へのアクセシビリティ評価-平塚市における類型別分析と居住誘導区域との対応関係

○梶 遼太郎1、松行 美帆子1 (1. 横浜国立大学)

キーワード:

高齢者、移動特性の多様性、アクセシビリティ、生活関連施設

本研究は、高齢者を一律の徒歩圏で捉えるのではなく、実際の移動特性の違いを考慮して生活関連施設への到達可能性を評価することの有用性を検討することを目的とする。2018年東京都市圏パーソントリップ調査を用い、高齢者42,321人を個人属性と交通行動に基づいて9類型に分類した。さらに、平塚市を対象として、類型ごとに観察された交通手段、施設分類別の移動時間および施設利用傾向を用いて総合アクセシビリティスコアを算出し、居住誘導区域との空間的対応関係を分析した。その結果、同一地域でも移動特性によって到達可能性が異なり、居住誘導区域内でも徒歩中心の高齢者では到達可能性が低い地域が存在する一方、自転車やバスの利用によって高い到達可能性が確保される地域が確認された。以上より、高齢者の移動特性を類型化した評価により、一律の徒歩圏では把握しにくい地域的課題を明らかにできることを示した。