講演情報

[47]星空環境の都市政策による改善可能性-夜空の明るさと都市の物的環境の関係に注目して

○利田 有輝人1、西 颯人2、貞広 幸雄3、樋野 公宏1、長谷川 大輔1 (1. 東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻、2. 一橋大学ソーシャル・データサイエンス研究科、3. 東京大学空間情報科学研究センター)

キーワード:

光害、都市の物的環境、マルチスケール地理的加重回帰

都市における活発な人間活動は、上空への夜間光やエアロゾル排出により星空環境を悪化させている。美しい星空が社会に価値をもたらしうることは星空資源を活用した観光の成功事例からもわかるが、地域資源として星空を活用するには、人間活動と自然環境としての星空の美しさの関係性を把握し、効果的に良好な星空環境を創出するための政策アプローチを取る必要がある。本研究では、星空の美しさと都市環境の関係性を地域差を考慮して分析し、実現可能な政策アプローチによる星空環境の改善をシミュレーションすることで、星空環境を改善・創出していくための根拠を提供する。分析の結果、都市活動が星空環境への悪影響を及ぼす一方で、自然的土地利用や政策介入により星空汚染が緩和されていることが明らかになった。またシミュレーションからは、照明規制などの適切な政策的介入により大都市郊外においても星空環境の改善される可能性が示唆された。