講演情報
[56]学童期の帰り道における空間経験とシビックプライドの関係に関する研究
○谷田 みのり1、宋 俊煥1、籔谷 祐介2、森 豪大3 (1. 山口大学大学院創成科学研究科、2. 富山大学学術研究部芸術文化学系、3. 富山大学理工学研究科)
キーワード:
ケヴィン・リンチ、地域愛着、都市のイメージ、たまり場、通学路、小学生
近年、子どもたちの帰り道は安全確保の観点から「無害化」・「均質化」が進み、移動のための経路としての性格が強まっている。本研究は、学童期の帰り道における空間経験が成人後のシビックプライドに与える影響を明らかにすることを目的とする。山口大学の大学生151人を対象にアンケート調査を実施し、帰り道の特性、空間経験の物理的要素および経験的要素とシビックプライドとの関係を分析した。その結果、シビックプライドが総合的に高い類型では、経路選択の自由度が比較的高い傾向がみられた。また、滞在や交流が生じる物理的要素を多く持つ「たまり場型」が多い傾向が確認された。一方、物理的要素が少なく、人や出来事との接点が限定される「農地・田園型」は少ない傾向にあった。
また、テキストマイニングにより、シビックプライドの高い類型は、身体活動を含む多様な経験を複合的に記憶していることが明らかとなった。以上より、通学路整備では、安全性を確保しつつ、経路・場所・経験の多様性を担保し、子どもの自由な行動を許容することが重要である。
また、テキストマイニングにより、シビックプライドの高い類型は、身体活動を含む多様な経験を複合的に記憶していることが明らかとなった。以上より、通学路整備では、安全性を確保しつつ、経路・場所・経験の多様性を担保し、子どもの自由な行動を許容することが重要である。
