講演情報

[77]若者のシビックプライドが地域への関係継続意向に与える影響-被災後の輪島市における高校生に対する調査結果から

○藤井 善仁1、川澄 厚志2 (1. 金沢大学大学院、2. 金沢大学)

キーワード:

シビックプライド、関係継続意向、関係継続人口、定住意向、高校生

過疎地域における若年層の人口流出が課題となるなか、地域外へ転出した後も地域と関わり続けようとする意向は十分に検討されていない。本研究では、被災後の輪島市内の高校に通う高校生を対象に、シビックプライド(CP)が定住意向および関係継続意向にどのように関わるかを検討した。市内公立2校でwebアンケートを実施し、256件の有効回答を得た。探索的因子分析の結果、源泉は3因子、CPは愛着・参画・アイデンティティ・持続願望の12項目4因子として整理された。重回帰分析の結果、定住意向には愛着が最も強く関わる一方、関係継続意向の4類型すべてにおいてアイデンティティが最も強く関わり、持続願望も全類型で有意であった。さらに、定住意向否定層においても一定の関係継続意向が認められた。以上の結果は、定住意向と関係継続意向が異なる心理的基盤をもち、過疎地域の若者を将来の関係継続人口として捉える視点の重要性を示唆している。