講演情報

[80]施設・駐車場立地からみる非駅型拠点の俯瞰的整理-人の動きとの関係に着目して

○室岡 太一1、松井 陽仁1、谷口 守2 (1. 筑波大学大学院、2. 筑波大学システム情報系 名誉教授)

キーワード:

立地適正化計画、都市機能誘導区域、パーソントリップ調査、駐車場整備

立地適正化計画に取り組む市町村が900を超え、主に公共交通が充実した地域を前提とする従来の枠組みとは想定対象が異なる、「非駅型拠点」の設定を検討する重要性が高まっている。本研究は、東京都市圏で同計画を策定済みの47市町村を対象に、独自構築した駐車場データとパーソントリップ調査を用いて、非駅型拠点における空間構造と人の動きの実態を分析した。多変量解析により拠点を7類型に分類して評価した結果、駐車場が大規模かつ集約され、公民機能が近接するケースでは、滞在時間が長く消費額も高くなることが明らかになった。一方で、広域集客力を持つ特定の大型商業施設のみのケースは、既存の駅型拠点との競合リスクを招く恐れがあることを定量的に示し、無秩序な拠点指定の防止や、後背圏の視点を踏まえた計画見直しのための客観的な評価枠組みを提示した。